#8 | AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」

#8


親衛隊十人衆、カノンの拳法家ならではの多彩な攻撃は、徐々に、前田を壁際に追い詰めていた。パンチひとつとっても、通常のそれとは軌道も出所も違う。加えて、ヒジやヒザ、それらを組み合わせた無限の打撃コンビネーション。
前田の天性の勘が、かろうじてクリーンヒットを避けていた。

(このままじゃ…ダメだ)

前田が、危険を覚悟で、一歩踏み込んだ。

直後ー

カノンの拳が、前田の顔面をとらえた。

「ぐはっ」

前田の頭が跳ね上がる。そして、ヒジ、蹴り、拳、ヒザ、ヒジと、相手が倒れるまで止まらない無限コンボ。

たまらず、前田が崩れ落ちる。

「はぁ…はぁ…」

「万全の体調のお前と闘いたかったよ」

皮肉ではなく、カノンの本心の発露だった。

「うあああ!」

立ち上がりざまの
前田のパンチは、無情にも、カノンには届かない。

カノンは、壁に向かって跳んでいた。
そして、反動を利用した蹴り。三角跳び。
前田がガードすらできず、吹き飛んだ。

拍子抜けした
カノンは何か思いついたように、
「そういえば、さっき、事務用のケータイに…」
と言って、スマートフォンを取り出した。
そして、それを、伏している前田の側に放り投げる。

スマートフォンのディスプレイには、生徒会長の傷ついた姿、

と、


だるま、学ラン、歌舞伎シスターズの捕らわれている姿が、一緒に写っていた。生徒会長同様に、皆、顔の生傷が痛々しい。


前田のなかで、ぷちっと何かが切れる音がした。

半瞬後ー

前田の右の拳が、カノンの顔面を貫いた。
よろめくカノン。

「これが…お前の本気か…」
カノンが、うれしそうに言った。

「世の中…マジしかねーんだよ」

前田の怒りは、頂点に達していた。