#2 | AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」

#2

アンダーガールズの特攻隊のなかでも、精鋭のメンバーが、手に手に武器を携え、前田とだるまに襲いかかる。巨大な波に飲み込まれる小舟さながら、二人の姿は一瞬で見えなくなる。その波は次から次と荒れ狂い、休まることを知らない。

「だるまー!」

木刀や鉄パイプを否応なく、からだに数十回うちつけられ、仁王立ちのだるまの姿はボロ雑巾のような有り様だった。だるまが盾となり、無傷の前田が悲痛な叫びをあげた。

「あ、敦ねえ、だ、大丈夫でっか?」

それだけ、言うとだるまは、崩れ落ちた。よかった、とひとこと残し。

「ああああああああ!」

怒りに震える前田。
そして、だるまを横にすると、眼鏡に手をかけた。

「てめーら、ゆるせねえ」

まわりの敵を目で威圧する。

「マジにならなきゃ…マジにならなきゃ、仲間を支えられねーんだよ!」

眼鏡をはずし、リミッター解除された前田が、集団に突っ込む。
怒りの拳は、次々に紫の特攻服を倒していく。
ひとり、またひとり。

アンダーガールズも決して弱いわけではなかったが、火のついた前田にはかなわなかった。

30人は、いたであろうアンダーガールズも、ものの数分で、あと5人となった。

さすがの前田にも、疲労の色が見える。きのうの今日だ。

「おらー」

残った敵が一斉に、木刀を振り上げた瞬間だった。間に割って入る、二人の少女の姿があった。
その二人を見て、前田の顔に驚きが走った。

二人は、前田のその顔を見て、言った。

「あれあれーまさかお忘れじゃないでしょうねー」
「歌舞伎シスターズ参上」