#2
アンダーガールズの特攻隊のなかでも、精鋭のメンバーが、手に手に武器を携え、前田とだるまに襲いかかる。巨大な波に飲み込まれる小舟さながら、二人の姿は一瞬で見えなくなる。その波は次から次と荒れ狂い、休まることを知らない。
「だるまー!」
木刀や鉄パイプを否応なく、からだに数十回うちつけられ、仁王立ちのだるまの姿はボロ雑巾のような有り様だった。だるまが盾となり、無傷の前田が悲痛な叫びをあげた。
「あ、敦ねえ、だ、大丈夫でっか?」
それだけ、言うとだるまは、崩れ落ちた。よかった、とひとこと残し。
「ああああああああ!」
怒りに震える前田。
そして、だるまを横にすると、眼鏡に手をかけた。
「てめーら、ゆるせねえ」
まわりの敵を目で威圧する。
「マジにならなきゃ…マジにならなきゃ、仲間を支えられねーんだよ!」
眼鏡をはずし、リミッター解除された前田が、集団に突っ込む。
怒りの拳は、次々に紫の特攻服を倒していく。
ひとり、またひとり。
アンダーガールズも決して弱いわけではなかったが、火のついた前田にはかなわなかった。
30人は、いたであろうアンダーガールズも、ものの数分で、あと5人となった。
さすがの前田にも、疲労の色が見える。きのうの今日だ。
「おらー」
残った敵が一斉に、木刀を振り上げた瞬間だった。間に割って入る、二人の少女の姿があった。
その二人を見て、前田の顔に驚きが走った。
二人は、前田のその顔を見て、言った。
「あれあれーまさかお忘れじゃないでしょうねー」
「歌舞伎シスターズ参上」
「だるまー!」
木刀や鉄パイプを否応なく、からだに数十回うちつけられ、仁王立ちのだるまの姿はボロ雑巾のような有り様だった。だるまが盾となり、無傷の前田が悲痛な叫びをあげた。
「あ、敦ねえ、だ、大丈夫でっか?」
それだけ、言うとだるまは、崩れ落ちた。よかった、とひとこと残し。
「ああああああああ!」
怒りに震える前田。
そして、だるまを横にすると、眼鏡に手をかけた。
「てめーら、ゆるせねえ」
まわりの敵を目で威圧する。
「マジにならなきゃ…マジにならなきゃ、仲間を支えられねーんだよ!」
眼鏡をはずし、リミッター解除された前田が、集団に突っ込む。
怒りの拳は、次々に紫の特攻服を倒していく。
ひとり、またひとり。
アンダーガールズも決して弱いわけではなかったが、火のついた前田にはかなわなかった。
30人は、いたであろうアンダーガールズも、ものの数分で、あと5人となった。
さすがの前田にも、疲労の色が見える。きのうの今日だ。
「おらー」
残った敵が一斉に、木刀を振り上げた瞬間だった。間に割って入る、二人の少女の姿があった。
その二人を見て、前田の顔に驚きが走った。
二人は、前田のその顔を見て、言った。
「あれあれーまさかお忘れじゃないでしょうねー」
「歌舞伎シスターズ参上」