#2 | AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」

#2

学園を飛び出したジュリナは、やみくもに走りつづけた。行くあてもなく。

気がつけば、繁華街に来ていた。

(なんで、こんなにイライラするんだろう)

ジュリナは、こんな気持ちになったのは初めてだった。

(くそっ!あいつのせいだ)

サドの言葉を思い返していた。

(オレは、いったいどうすれば……)

そのとき、不意に右の肩に衝撃があった。

ぶつかってきたのは、
特攻服を着た気合いのはいったレディースたち。目の前に3人、壁のように立ちふさがっていた。

「なんだよ」

ジュリナは、面倒くさそうに、言いすてた。

「ガキがいきがるなよ!その制服はマジ女か」

「だったら、なんなんだよ!」

ジュリナが、紫の特攻服へ食ってかかるように言った。まるで狂犬のように。

「やれ」

3人の真ん中のリーダー的な女が、言うやいなや、左右の二人が殴りかかってきた。

ジュリナは二人の攻撃を、両腕でブロックする。その刹那、腹部に衝撃を受けた。

「ぐはっ」

リーダー格の女の前蹴りをモロにくらってしまったジュリナ。
思わず、片膝をつく。

(ちっ、こいつら、かなりケンカ慣れしてやがる)