トーマの心臓を語る
実家の片付けシリーズで こんなの出てきたよ
萩尾望都の「トーマの心臓」原稿かと思ったら
自分が摸写したやつだった すげーソックリ~(≧▽≦)
いつ描いたかな 高校生かと思ったけど こんなの描く余裕
なかった気がする そういえば中学生の頃に
そのままマネで描くのにハマってたな・・・と思い出し
たぶん中学生の頃に描いてるな
単行本での同じページで よく見ると上の絵は自分流になってる
このシーンを選んで描いてるのも印象的で
エーリクが最愛の母親が事故で死んだと知らせを受けたとこ
萩尾望都への尊敬と愛を感じる 深い作品で大好きだった
私は親が仏教だったから キリスト教を毛嫌いしてたし
神様はいるんだろうな と思ってはいたけど
深く考えることもなく 当初の自分はファンタジー的な
イメージで この作品を読んでいた
その頃に感じた事 そして高校になって感じた事
大人になって感じた事 読むたびに感じる事が
変わっていく不思議な作品だった
ユーリの為に命を落とした トーマのシーンは
当初の自分には衝撃的だったし
トーマからの手紙は何度読んでも理解出来なかったし
そして トーマにそっくりなエーリクが何故転校してきたのか
ボーイズ作品として当時は人気だったのか
でも連載はいつも 最後の方のページだった
意味が理解出来ない作品は ずっと自分の中に
残っていた
自分が大人になって また読んで
そして こんな50年近くもなって
分かった事があった
それは私がキリストの存在を真剣に考えて
聖書を読むようになったある日の事
トーマにユーリが言った 一言
「君なんか知らない」 その言葉が
聖書を知らない時に読んだ時も いじめ的な
イメージで受け止めていた その言葉が
聖書を読んでから その言葉が
本当に心底 相手に対する 絶望的な
言葉なんだと知った時に
萩尾望都は 全てを知って描いていたのか
という驚きと
今もなお 気付きがある作品であること
なんかある意味 私の人生は この作品を
最後まで突き詰めるのが 課題なんだろうかと
思えるほどだった
大人になってから 聖書を読み始めた事で
それでも悟る事があるんだけど
今回しみじみ この頃に聖書を読み込むという
自分の人生があったなら まったく違った人生に
なった事だろうと 後悔してしまった
しかし過去を振り返っても 親のカルト思想は
呪縛のように 自分を覆い被っていたし
聖書なんて 家に置いてたら母親は発狂してたろうし
今だから やっと読めるのかもしれない
虐待とかDVとか 親の問題あるけど
宗教虐待も どうか社会的に知られて欲しいと思う
念のために書いておくけど
トーマの自殺を良きものとは けして思ってはいない
ユーリが神様の元へ行くと決めた時に
愛によって どれだけ彼が救われたかを
今大人になって 凄く共感するのでした(´ー`)
「トーマの心臓」私にとっての大切な作品です
気になった方は 是非読んでみてね。( ゚∀゚ )/