中国人観光客を規制しよう
日本だけじゃない!中国本土の猛烈な「爆買い・爆食・爆待ち」事情
中国人観光客はどこに集まるの?マスコミの「爆買い報道」に違和感
「日本に観光に来る中国人は、いったいどこのラーメン屋に行っているんですか? 教えていただけますか?」
春節を前にした2月上旬、爆買い事情に詳しい筆者のもとにはマスコミからすごい数の問い合わせメールや電話がかかってきた。爆買い特集を組むため、中国人が殺到している店にロケに行かなければならないということなのだが、彼らが異口同音にあまりにもまったく同じ質問をすることに驚いてしまった。
筆者は「中国人観光客といってもバラバラ、千差万別なんです。皆が皆、同じ店に殺到しているわけではありませんので……」と説明するのだが、相手はどうも納得しない様子。仕方がないので、有名な店名を2~3店挙げつつ、くどいようだが「もちろん、全員が行っているわけではないんですよ」と付け加える。
しかし、マスコミの担当者は回答だけ聞くと満足して、すぐに電話を切ってしまう。日本人がトレンドのパンケーキ屋にわ~っと殺到するのと同じ現象を想像し、中国人も1つの店に殺到すると思い込んでおり、そういう“絵”をすぐに撮りに行きたいようだ。
ラーメンに限らない。「中国人は北海道が大好きだと聞きました。北海道のどこに行っているのですか?」という問い合わせも多い。筆者は「そうですねぇ。やはり札幌が一番多いですが、小樽も函館も知床も……。最近は旭川の旭山動物園にも結構多いですよ」などと答えるのだが、このような回答も日本のマスコミ的には“不合格”である。どこでもいいから1ヵ所、ズバリここだという場所を指定してほしいらしい。「札幌の狸小路に殺到しています!」と断言すれば、非常に喜ぶのだ(確かに狸小路にも多いのだが……)。
筆者は最初のうち、彼らの求めているものがよくわからなかったので、懇切丁寧に説明していた。「中国人というのは、本当に色々なんです。所得もバラバラだし、出身地も違う。社会階層も違うし、常識や好みや趣味も全然違う。現在来日している人々は中間層以上ではありますが、日本のように中国では“総中流”ということはあり得ないし、中間層の幅も日本よりずっと広い。だから、1つのところに殺到するわけではない。何しろ500万人も来ているのですから、1ヵ所に殺到したら日本が大変なことになるでしょう?」と――。
だが、筆者の長い説明はたいてい徒労に終わる。筆者もマスコミの一員だが、日本のマスコミ(特にテレビ局)にとっては筆者の説明は回りくどく、「そんな細かいことまで必要ないんだよ」ということなのかもしれない。
しかし、筆者はしばらく経って、なぜこの1~2年、日本人が中国人の消費行動を「爆買い」と呼んで大騒ぎし、大挙して押し寄せる様をこれほどまでに“驚いた様子で”報道するのかについて、突然理解することができた。大げさに言えば、「ひらめいた!」と言ったほうがよいかもしれない。それは、春節の最終日、2月13日に中国の友人AさんがSNSに書きこんだあるコメントと、その友人とのやりとりを見たことがきっかけだった。
そこには交通網が大渋滞し、地下鉄の通路が大勢の人で埋め尽くされた写真と共に、こんなコメントがあった。
「今、北京の○○駅。地下鉄の改札口まで30分待ち。タクシーに乗るまで2時間待ちだよ!」(Aさん)
「うわっ! 爆待ちですか!(笑)」(Aさんの友人)
「そうそう(笑)」(Aさん)
猛列さは日本人の想像以上!日常的な「爆買い」「爆食」「爆待ち」
よくある、たあいない会話だが、筆者はこの「爆待ち」という言葉を読んだ瞬間、ピーンと来た。確かに爆待ちだ。言葉通りだろう。だが、中国では春節だけでなく、その他の連休のときや、混雑している時間帯などには、これくらいの「爆待ち」は頻繁にある。東京でも今年1月に大雪が降ったとき、朝の通勤電車のダイヤが乱れて、改札口まで1時間待ち、ということがあったばかりだが、中国では(災害や悪天候などの要因とは一切関係なく)珍しいことではない。30分待ちなんて、かわいいものだ。
中国の人口は約13億7000万人。この数字はよく聞くので、日本人は13億と聞いても、別に何とも思わないかもしれないが、実に日本の10倍以上である。これはすごい数字だ。考えてみると、中国人にとっての「爆○○」は日常茶飯事であり、もっと言えば、日常生活そのものだ。「爆○○」には必ず「我慢」「忍耐」「過当競争」「弱肉強食」「弱者と強者」がセットとなって語られる。
「爆○○」は日本人にとっては非日常だが、中国人にとっては日常の現象だった、という極めて当たり前のことを、私は突然、実感を持って、深く理解できたのである。だから、日本での「爆買い」は、中国人にとっては特に騒ぎ立てるほどのことはない、ただの日常の延長ということもできる。
いくつか例を挙げてみよう。マクロな話で言うと、中国人の食料問題、つまり「爆食」は今や世界を悩ます問題となっている。人口増と経済成長による所得の上昇から、特に野菜や豚肉は世界の消費量の半分以上を占めるまでになっているし、牛肉やキャビア、クロマグロなど、これまであまり消費量が多くなかった高級食材も消費が増しており、輸入量が拡大している。日本では一部の食材が「買い負け」の状態となっていることは周知の通りであり、豊かになった中国人が世界中の高級食材を食い尽くすとも言われている。
先日新聞を読んでいたら、「中国、サッカーでも『爆買い』」という見出しを見つけた。内容は中国のスーパー(超級)リーグのチームがヨーロッパの主要リーグに在籍する人材の獲得に動いており、高額選手の獲得ではアジア移籍市場での最高額を塗り替えた、という内容だった。中国人が欧米の不動産市場で影響力を強めており、高級マンションや高層ビルなどを買い漁っているという話も頻繁に聞く。
病院は3時間待ちで診察に1分程度、友人を動員して航空チケット争奪
このようにニュースとして語られる「爆食」「爆買い」を聞いても、そのスケールがあまりに大きすぎて、日本人が“実感する”ことはほとんどできないだろう。だが、前述のように「地下鉄の改札口まで30分待ち、タクシーに乗るまでに2時間待ち」という話を聞くと、少しリアリティが出てくるのではないだろうか。
日本人は中国の病院に行った経験はほとんどないだろうが、中国の病院では(最近ではコンピュータで事前予約できるところも増えているが)、炎天下であれ、臨月の妊婦であれ、診察を受けるまでに2時間待ち、3時間待ちは当たり前だ。それだけ病院の数が少なく、人口があまりにも多いからである。しかも、大病院になれば、1人の診察は1~2分程度というオマケつきだから悲しくなる。
ゴールデンウィークに万里の長城に行けば、地方から出てきたおのぼりさんたちで長城の道は黒山の人だかりとなって、長城の途中で身動きができなくなるし、先日の春節のときにも広州駅で列車トラブルがあり、約10万人が駅に足止めを食らったというニュースを見かけた。昨年末、筆者は久しぶりに広東省の深センから香港に行く際、税関を抜けるのに2時間半もかかったが、長蛇の列は5分で10センチも進まず、ずっと立ちっぱなしで、すぐそばにいる人々の体臭や大声での会話などが聞こえてきて、少し気分が悪くなった。
思えば、筆者もこれまでの短くない人生の中で、中国人の「爆○○」に巻き込まれたことは何十回もあった。
身近な例で言うと、たとえば数年前まで、中国の都市部で雨が降ったときのタクシー争奪戦は激しいものだった。今ではタクシーを呼ぶアプリなどがあるので状況が変わったが(争奪戦の場がスマホの画面上に変わっただけだが)、以前は雨が一粒でも降ればすぐにタクシーが捕まらなくなり、雨の中、延々と何十分も道端に立ち、タクシーが来るのを待ち続けることが常だった。ときには1時間、2時間待つこともあり、しまいにはずぶ濡れになりながら、何十分も歩いてホテルまで戻るという最悪のケースもあった。
雨で冬、しかも夜遅くの場合は最悪だ。ようやく来たと思ったタクシーを、横入りした中国人に奪われたときのショックたるや、最果ての地に立たされたような、絶望的な気分になったものだ。筆者と同じような経験をし、中国人とタクシーの奪い合いをして、しかも“勝負に負けた”経験のある日本人は、きっと星の数ほどもいるだろう。
上海に住むOLの女性は春節で河南省にある実家に帰省する際、航空券の発売日の発売時間に、友人を3人も動員してネットの前に陣取り、開始直後にクリックしないと希望のチケットが確保できないと嘆いていた。それほどにチケット争奪戦は激しいのである(余談だが、友人は動員した3人に、あとで食事をごちそうするなど、気を遣っていた。今後も毎回友人に頼まなければならないからだが、それだけでなく、彼女も友人のチケット争奪戦にはその都度付き合うのだから、ご苦労なことである。中国人が日本人よりも人間関係を重視せざるを得ない理由はこんなところにもある)。
航空券に限らず、鉄道の切符も同様で、昔と違って今ではスマホで鉄道のチケットを予約できるようになったが、農民工などスマホ上で決済ができない人は、ターミナル駅の窓口に行って長蛇の列に並ばなければならず、そういう人はチケットを入手できないことも多い。1年ほど前に中国のテレビで、偶然そうした「春節チケット難民問題」について特集していたのを見たが、ボランティア団体などが農民工のチケット入手を手伝ってあげているのが印象的だった。弱者は争奪戦に勝てないが、そんな弱者を手助けしてあげている中国人も増えてきていることに、ほっとしたのを覚えている。
こうしたありとあらゆる場面での激しい争奪戦を目にするにつけ、「人口13億の国に住む中国人は本当に大変だな」と思い、「のろまの私は日本人でよかった」とつくづく実感した。中国人は365日24時間、単にスピードを要する事柄だけでなく、大学受験であれ、就職であれ、いつ、どんなときにも、競争の中で常に闘って生きなければならないからだ。
日本人が想像できないほど中国人の日常はスケールが大きい
だが、これまで述べてきた通り、日本人には中国人が“日常的に”悩まされている「爆○○」はどうしても理解できない。中国に比べれば、日本のスケールがあまりにも小さく、逆に言えば、中国のスケールがあまりにも大きすぎるからだ。
だから、悪気はないのだが、冒頭の「中国人が殺到しているラーメン屋を教えて」という気軽な言葉がつい飛び出してしまう。中国は広すぎるので、全土で大流行するなどという事柄はほとんどないのに、“日本人の感覚で”日本人と同じような目線で中国という巨大な国家を見てしまうからである。
文化的には似たところが多く、顔も身体もそっくりなので、つい同じ感覚で中国人を見てしまうのだろうが、中国人は日本人には計り知れない巨大なスケールの中で生きているのである。これまでも筆者は著書の中で繰り返し書いてきたが、日本人の幅がマイナス10からプラス10までだとしたら、中国人の幅はマイナス100からプラス100まである。
これこそがまさに「中国」という国なのだが、何十回、何百回と中国を訪れている筆者でも、まだ理解には遠く及ばず、日本人の読者に伝えられないことが山ほどあるという歯がゆさを感じている。
このたびの春節の爆買い現象を報道する画一的なテレビ番組をぼんやりと見ていて違和感を覚え、日本人がなかなか中国を把握できない背景の一端を、ようやく肌身で感じ取ることができた次第である。中島 恵
この記事は 日本人全員読んだ方がいい!
日本人の当たり前で いつまでも中国人観光客を
受け入れてたら とんでもない事になってしまう
前々から思ってたけど
このまま規制もせずに 中国人観光客が日本に来てたら
当然トラブルも巨大化するし その時に対応するのは
もう時すでに遅しだね
日本人の倍でも どんでもないのに
どうすんだよ10倍って!!!
いくら貧富の差があるだといえども
このまま中国からの観光客を規制なしに受けいれてはいけない
規制が実際にあっても きっと機能しないと思う
どうか 日本への観光の規制を強化して欲しい
そして受け入れるなら 消費税とって欲しい
このままじゃ 日本に住んでる人間にとって
迷惑はあっても なんのメリットもない
爆買いだって 企業や店側がとくしてるだけでしょうに
まったく 中国に対しての意識を しっかり日本人がもたないと
マジでやばいって!ヽ(;´ω`)ノ