体罰でなく殺人
「これは指導ですか。体罰ですか」。大阪市立桜宮高校2年の男子生徒(17)が、バスケットボール部の顧問の男性教諭(47)から体罰を受けた翌日に自殺した問題。生徒の母親は、通夜に参列した顧問に問いただした。高校が実施した部員へのアンケートでは、体罰が幅広く行われていた実態が浮かび上がったが、生徒のSOSは届かなかった。【三上健太郎、山田尚弘、大久保昂】
通夜は先月24日、大阪府北部の寺院で営まれた。参列者によると、中学や高校時代の友人らが会場に入りきれないほど集まり、ほぼ全員が沈黙のまま生徒の死を悼んだという。
「先生来てください」。父親のあいさつが終わった後、顧問は母親に呼ばれ、祭壇の前に立った。「(息子の)顔を見てやってください。体罰の痕が分かるでしょう。これは指導ですか。体罰ですか」。母親の問いかけに、顧問はその場で「体罰です。すいません」と謝り、母親は涙を流していたという。
市教委によると、生徒は先月22日の練習試合で顧問から数回平手打ちを受けた。帰宅後、母親に「今日もかなり殴られた」と話していたという。23日に生徒が自殺した後、母親は生徒の頬が腫れ、唇が切れているのを確認したという。
出身中学によると、生徒は中学時代、バスケットボール部の副主将を務め、スピードやドリブルでの突破力に定評があったという。中学時代の顧問の教諭は「バスケットが大好きな選手。プレーで引っ張るタイプでみんなから頼りにされていた」と振り返る。
今回、高校が実施したアンケートでは自殺した生徒のほかにも体罰を受けた部員は21人に上った。11年9月には、顧問が体罰をしているとの匿名の通報が市に寄せられたが、市教委や同校は顧問への聞き取りだけで「体罰はない」と結論づけていた。
顧問は8日から自宅謹慎しており、市教委は処分を検討している。
◇禁止規定、徹底されず 11年度404人処分
文部科学省によると、11年度に全国の公立の小中高校や特別支援学校で児童・生徒への体罰を理由に処分を受けた教職員は404人。内訳は、小学校81人▽中学校180人▽高校139人▽特別支援学校4人--で、高校では約3分の1が部活動に関連するケースだった。最近10年間は400人前後で推移し、大きくは減っていないのが現状だ。
実際に指導するにあたって
体罰となるような場面があっても 仕方ないような時もあると思う
しかし それは本人の努力の結果が悪かったからする行為ではなく
その生徒の向かう方向が危険と判断した場合の体罰は
あっても良いかと思うけど
今回のように 本人努力しての結果が出ない場合
それは本人が悪いのでなく
指導する方に 能力がないということだ
だからこの事件の本当の問題は
この顧問の先生が指導のやり方を間違えているのに
体罰でずっと 誤魔化してたということ
しかし その体罰で生徒を支配して そこそこ上手く
指導が出来たのかもしれないが
誤魔化したやり方には 当然限界がある
その結果 今回のような事件になってしまう
これは 指導でもなく体罰でもなく
間接的な 殺人罪だと思える
一般的な解釈では 自殺は自分で死ぬもの
他者の責任ではない 自分で死を選択したと思われる
いじめ問題もそうだけど 自殺でも他殺になる
それは 人を死に追い詰めるほどの エネルギーを
負のエネルギーを 相手に与えてること
指導であっても 子供は愛情で受けるものはわかる
そうでない 相手から吐き出される毒を
とてつもない 毒を受け取り そこから逃げれない状態
それは 武器も暴力がなくても 人間には同じダメージだ
なのに 法律上は直接的なものしか 殺人は立証されない
今回のはまさに この顧問である先生が
指導という名目で 生徒に毒を体罰とともに 浴びせた
真面目な生徒は それを真面目に全部受け取り
壊れた
これは 殺人です
食べれな物を生徒に渡して食べさせた先生も
殺人です
それでも事故というのなら
学校は殺人があっても わからない管理下にあること
わからない イコール 無罪ではない
わからない状況を放置する事が
殺人を加担してることになる
この体罰に 危機感をもって通報してる人もいる
しかし 学校側は動かなかった 責任者の校長も
体罰を黙認とした 先生達も 同罪です
これは自殺ではありません 殺人です