初めて本を買う(短編小説風)
マクロビオティックを 本格的にはじめようと思い
保育園の帰り 青山ブックセンターに行って レピシ本を物色中
横で 娘は自分の本を買う と 自分の財布を母のバックからとり
中身は735円ぐらいしか 入ってない
娘は児童書のコーナーから いくつか本を持ってきては
母が 「保育園にある本買わなくて いいでしょ」
なんて ケチをつける
娘は 仕方なし 別の 本を取ってくる
母は 本棚にある マクロビオティック関係のレシピ本に
全部に チェックを入れ 何度も何度も同じ本を見返したり
その横で 娘は 「まだ~」 と退屈そう
「ちょっと待ってて イマイチなのよ どれもがさ」
なんて答えて
レシピ本は 見た目が いいタイプで内容が薄いのと
内容があって 見た目が悪いのと どっちをとるか・・・
ダイエット用の レシピ本を見ると
どれも 食べたいと思う 料理じゃない・・・・
これじゃあ 続かないなあ・・・
とにかく 実践的で 美味しそうで 基礎がしっかり
載ってる本がいい
そのうち 娘が 「ママ~お腹痛い~トイレ~」
ええええええっ
しょうがない 中断して本を 置き トイレに行く
トイレを探し 見つかる 良かったここの本屋は ビルのトイレがある
女性用トイレに入ろうとすると 娘が 「こっち~」 という
車椅子用の トイレに入る
娘は さっぱりして 笑顔になった
さて 気をとり直して いざ本屋へ戻る
また レピシ本をチェックするが やはりイマイチ・・・
今日は やめとくか・・・・
そこで 薄く挟まってた クロワッサンの特集本を見つけ
内容はそこそこ 料理も美味しそう 食材の販売も
これはいい
娘に 「決まった~」と言うと 娘も喜び 娘の本を見ると
結局 保育園にある 本を手にしてる
「せっかくなんだから 保育園にない本にしようよ」
そして 児童コーナーに行き 別の 本にする
値段は 1000円 娘は 自分のお財布を握り締め
レジコナーに向かう
前の客が清算してる 横で 娘 カウンターの下の
荷物置きに 小銭をバラバラだし 数え始める
それなのに 店員に あちらに お並びください と言われる
母は 並ぶだけ並ぼうとすると 娘は 母が行ってしまったと思い
怒り ブちぎれる ぎゃああああ
気の利かない店員も 状況を察したようで 「こちらに どうぞ」
と言ってくれるが 無造作に母は 娘の広げた小銭をレジにだし
娘は その行動に また 怒り 号泣する
「全部 出しちゃだめー 全部 出しちゃ ダメ―」
娘なりに やりたいやり方が あったろう
しかし 順番も無視して 優先してくれたのに
いつまでも 時間をかけられない
母は 娘を無視して 足りない金額と 自分の本の
精算をした
終って 帰ろうとしても 娘は ずっと号泣だった
仕方ないので
強制撤去と思い 抱こうとするが 手を払い拒否!
うーーーん いくら言っても聞かないこの状況は
去るしかない
「ママ帰るからね!」 と言って去ると
娘は ぎゃああああ と言って 追いかけてくる
そして店を出る 扉の前にきて
やっと手を繋いで 帰る・・・・
一冊の本を買うのに
娘と行くと こんなことになる
娘は 自転車乗っても しばらく
「全部使っちゃ ダメ~」 と泣きながら言っていた
735円は 娘にとって 大金だったが
本一冊のために 全部なくなったのは ショックだったろう
母は 「だから言ったでしょう お金足りないって
あの本は 1000円で お財布には 735円しかなかったのよ
あの本は ジュース10本買えるんだよ」 と言うと
えーーーーっと 娘は後に 驚いていた
物を買うには お金が出て行く
そんな事を教えるのは 少し早いかと思いながら
子供が興味をしめした時が 教え時と 信じる母だった