何も考えない自分

昔　昔　といっても　２０年前の話

ある女の子が　ある男性に　彼氏が出来ない

と相談していた

その男性は　まじめに答えていた

「なーーんも考えんでなー　そばにおりゃええんよ」

男性は　岡山の人なので　こんな言い方だった

私は　その言葉を聞いて　不思議だった

なんでって　私も当時彼氏いなかったし

そんなんで　彼氏できるのかーーと

横にいて　「そうなんだーー」　と感心していた

言われた本人は酔っ払っていて　私が見たとこ

理解していない様子だった

私も　実は　頭ではわかったけど　

その子と一緒で　理解出来ていなかった

そして

今だ　その言葉が　頭から離れない

そう

実践できていないから

旦那とは　見合い結婚です

恋愛もしなかったわけではないけど

相手が頑張ってくれないと　ダメな人間で

一度も　自分が好きな人と　付き合った事がない

憧れてる人は　いたりするんだけど‥‥

こういう自分を　こんなとこで書くのは　自分にとって凄い勇気だ

愛情ブレスレットのせいか

昨日みたいな偽善的な自分でないとこで

本音と思われる感情が　湧き出てくる

本当に好きだった人と　一緒になれなかった

そんな自分の過去が　今だ　感情に残っている

昔　魂のレベルで　愛した人がいました

カッコイイ言い方だけど　本当のことです

しかし　チョッとしたクチ喧嘩で　ブッつりと縁が切れてしまった

私はその頃　見えないものを　追い求めていた

（これも本当のことです）

その頃　自分の愛するものを　手に入れるのは

追い求めるものを　あきらめる事になると思った

単に　私が女とし魅力がないのを　誤魔化すため

だったのかもしれないけど

その時私は　愛情を選択しなかった

そして自分の信じる方向に　生きていったつもりだった

たけど

それが間違いだったと　気がついたのは

ずっと　ずっと　後だった

私は　深い深い　絶望感に　落ちていった

今思うと　そっちに行く勇気がなかった　だけ

だったと思う

今こうして娘と２人で　暮らし　

幸せを感じている

しかし　時々　あの時

何も考えない　自分に　なっていたらなー

と思ってしまう

だから　今度そんな人にめぐり会えた時は

なんも考えない　自分になりたいと　思う