当山仏法の祈願力には時の朝廷の権力も及ばなかった事から、王に勝つ寺「勝王寺」と清和帝が号した。依って源氏・足利氏等各時代の覇者達が当山に勝ち運を祈り、以来人生全てに「勝つ」として勝ち運信仰の歴史をたどっている。試験・病気・選挙・スポーツ・芸事・商売等あらゆる勝負の勝ち運、成功、いわゆるサクセスの願い事に勝尾寺の「勝ちダルマ」を授かり己に勝って祈願成就を!
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当山は大阪平野の真北にそびえ数千年の昔より山自体の持つ霊力によって無類の聖地として崇拝されていた。奈良末期神亀4年(727年)双生児の善仲・善算両上人が山中に草庵を構え、光仁帝皇子が開城(かいじょう)(桓武天皇異母兄)が、両上人を師として仏界を求め、天平神護元年(765年)彌勒寺(みろくじ)を開創、「妙観」と言う観音化身の比丘が白檀香木をもって、7月18日より8月18日の間身丈八尺の十一面先手観音を彫刻、本尊となす。よって全国観音縁日が18日と定まるは当山本尊より始まる。
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第六代座主行巡(ぎょうじゅん)上人は、清和帝の玉体安穏を祈って効験を示した事より、王に勝つ寺「勝王寺(かつおうじ)」の寺名を賜う。彌勒寺側は王を尾の字に控え、以来「勝尾寺(かつおうじ)」と号す。元暦元年(1184年)源平内乱の戦火に焼失した堂塔も、源 頼朝によって再建され以後、勝尾寺は名勝軍より壮大なる荘園の寄贈をうけ、広く百済(くだら)(韓国)国王の帰依するに至る。
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