さてさて今年も半年が過ぎてしまいましたね。もう毎年のことですが時の過ぎるのが早いこと早いこと。ついこの間今年の抱負など言っていた気がするんのに、梅、桜、つつじ、あじさいと綺麗どころを右から左に眺めて気がついたら、もう梅雨も真っ盛り。6か月を過ぎてしまいました。


今年の目標の一つ目の「健康第一」は今のところ大丈夫。テニスもマラソンもやってます。中でも「初フルマラソン完走」は3月に達成した。三つ目の「楽しく酒を飲む」ってのは、そりゃもう、申し分なく達成しているので、今年はもうこれでいいかなあ^^。なんてね、実は二つ目の目標の「読書記事を書く」ことが全くできていないんですよね~。なかなか書けない。読書メーターで読書履歴を管理することでお茶を濁していた感じです。今年は6カ月で23作品を読んだようだ。まあ例年並みに読書をしているのだが、振り返ってみると分厚い上下組の内容の濃い作品が多かった。この中で記事にしたのは「ファミリーポートレイト」とコミック3作品だけなので、これを機会に少し反省しながらいくつかの作品のコメントしてみようと思う。


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内容的に重たかったのが次の4作品。

桜庭 一樹「ファミリーポートレイト」
貴志 祐介「新世界より 上・下」
池上 永一「テンペスト 上・下」
宮部 みゆき「英雄の書 上・下」

記事にも書いたが桜庭さんの「ファミリーポートレイト」は自身の身を削っての渾身の作といった感じ。貴志さん、池永さんは初めてだがどちらもスケールの大きい超大作。「新世界より」ではミノシロモドキなる未来の図書館が興味深かった。バケネズミとの戦いではかなりどぎつい描写もあったが、未来世界が仔細なことまで素晴らしく構築されていて度肝を抜いた。「テンペスト」は琉球王朝の一人二役で活躍する女性を描いている。幕末の琉球王朝が清国と薩摩の狭間におかれていた様子や地政学的な立地からアメリカなど欧米諸国にも狙われていた様子がよくわかる。(薩摩が列強の脅威にふれて危機感を感じ、幕末の維新の一翼を担ったのも頷ける)主人公たちのまさに波乱万丈の人生。身分の浮き沈みの激しさはものすごい。王宮の生活の様子は韓国ドラマ「チャングム」を彷彿とさせる。宮部さんの「英雄の書」はかなり重かった。宮部さん作品はファンタジー作品以外は40作品読んでいるが、ファンタジー作品はどうも合わない。なぜだろう。時代物だって考えようによっては想像の世界だろうけど、ある程度江戸時代とはこういうものというイメージが底辺にあって、さらに情景描写がうまいから容易に馴染めて、本題の市井の人々の人生の機微が描かれてぐっとくるのでしょうね。そういう意味で宮部さんは素晴らしい世界を構築しているにもかかわらず全てをイメージするからまずハードルが高く、それに加えて宮部さん得意のいじめなどの現代社会風刺的な問題も持ち込んでいるからか、何かちょっと重たくなるんですかね。


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同じ作家で複数の作品を読んだのをあげると、次のようになる。重松さんは安定していいものを書きますね。恩田さんの「ブラザー・サン シスター・ムーン」は予告編「糾える縄のごとし」から推測していたものとは違ったのでちょっと肩すかしをくらった感じ。まあでも悪くはないです。世界の村上作品はそのうち記事にしたいと思います。

重松 清「サンタ・エクスプレス―季節風 冬」
重松 清「希望ヶ丘の人びと」
重松 清「きみの友だち」


恩田 陸「不連続の世界」
恩田 陸「ブラザー・サン シスター・ムーン」


村上 春樹「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上・下」
村上 春樹「ノルウェイの森 上・下」
村上 春樹「海辺のカフカ 上・下」


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その他に読んだ作品をあげると、

東野 圭吾「流星の絆」
森見登美彦「美女と竹林」
角田 光代「Presents」
小川 洋子「猫を抱いて象と泳ぐ」
万城目 学「ザ・万歩計」
江國 香織「スイートリトルライズ」
朝倉 かすみ「田村はまだか」
アン・ブラッシェアーズ「トラベリング・パンツジーンズ・フォーエバー」

「流星の絆」はドラマを先に見ていたのだが、原作もかなり近いイメージでしたね。角田さんの「Presents」は女性が人生のあらゆる場面で受け取るプレゼントをモチーフにした短編集ですが、とてもいい話が多いです。装丁もいいし、お薦めです。小川さんの「猫を抱いて象と泳ぐ」はタイトルからは全く思い描けない静かで深いチェスの世界。リトル・アリョーヒョンという伝説の人形使いをモデルにした物語。小川さんの穏やかで優しい語り口がさらに胸にしみる。「トラベリング・パンツジーンズ・フォーエバー」は訳者が友達で、送ってもらってあったもの。このシリーズはアメリカの4人の仲良し女子高校生の物語で4作目の本編は大学生になった物語。このシリーズは結構面白く「旅するジーンズ」というタイトルで映画化もされている。


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コミックは、先日記事にした3作品。どれも面白かった。
大島 弓子「グーグーだって猫である 1~4」
末次 由紀「ちはやふる 1~3」
河合 克敏「とめはねっ! 1~4」




てなところが2009年上半期の読書でした。