6月29日にNHK/BSで「英雄たちの選択 民衆による民衆のための美 ~柳宗悦と民藝運動~」という番組が放送された。

 

 ジイは柳宗悦に興味もあり、『民藝とは何か』という柳の本も所有している。日本の民藝をこよなく愛した柳宗悦には尊敬の念しかない。

 

 明治から昭和初期、日本が西洋美術に傾倒する中、柳は懸命に日本の美術の良さを世間に知らしめ守ろうとした。その功績ははかり知れない。

 

 番組は司会と3人のコメンテーターで進んだ。その放送の中で気になったことがある。

 何度もお隣、韓国の話が出たのだが、その都度日本が併合した当時の状況を ❝ 植民地支配 ❞ という言葉を用いていた。そこに『植民地支配=搾取』という否定的意味合いを感じるのは当然である。

 

 第二次世界大戦までの世界は、欧米列強による東南アジア、アフリカなどに多くの国が植民地となっていた。それが当たりまえの世界環境の中で、日本は世界の承認を得た上で、 ❝ 韓国併合政策 ❞ をとった。保護領政策的意味合いをもった併合である。今で言えば会社が会社を吸収合併するようなものである。❝ 韓国併合 ❞ と表現する方が一般的に理解する植民地政策とはかなり違い実態に即していると思われる。

 

 視聴者はサラッと流される言葉に関心を示すことは稀かもしれないが、ジイのように日本をこよなく愛する者にとって事実と反した否定的な言葉を使われると悲しくなってしまう。せめて併合という言葉を使ったほしかった。

 

 日本における、戦前、戦中、戦後の歴史認識にはとりわけデリートな部分が多々あり、日本に立脚した真実を語らないと誤解を招く。『植民地支配』からは『搾取』を想起するが、『併合』となれば穏やかなニュアンスになる。

 

 放送の中で何度も使われる ❝ 植民地支配 ❞ という言葉に日本に対する愛情の欠如を感じる。視聴者はあえて意識せずとも ❝ 植民地支配=日本による搾取 ❞ を刷り込まれることが怖い。

 

※参考《韓国併合に関する文献》

・「日本の歴史⑤」明治編p230 (著:渡部昇一) 

・「親日派のための弁明」著:金完燮(キム・ワンソプ)

・「日本国紀」p326 (著:百田尚樹) 

・「日本統治時代を肯定的に理解するー韓国の一知識人の回想」(著:朴贊雄)

 

 偏向報道というのは、このようにさりげなく挿入されるところに怖さがある。悲しいかな、NHK報道「柳宗悦と民藝運動~」の中に反日バイアスを感じてしまうのだ。

 

 これはNHK報道だけに限ったことではない、オールドメディアといわれるほとんどがその傾向にある。

 

 なぜ、日本は自国のことを愛せず、反日的心情を心に秘めるのか。

 

 今さらだが、言わずと知れた第二次世界大戦に敗れた日本は極東軍事裁判で徹底的に悪者にされた。その【東京裁判史観】と共に「7年に及ぶGHQの洗脳政策」の結果が今に生きているということだろう。

 

 実直で素直な日本人は抵抗なく洗脳を受け入れてしまった。次第に自らを悪人呼ばわりする ❝ 自虐史観 ❞ のドツボにはまり、現在に至ってなお抜け出せずにいる。

 

 なぜ?抜け出せない。洗脳された者は教育者として、小中高に大学、法曹界、文科省などあらゆる行政機関に在籍し、自らが ❝ 自虐史観 ❞ の発信源となり80年間発信し続けてきた。

 

 GHQはあらゆる機関に左翼勢力を投入。学校現場、放送期間、政治、企業に手を入れた。教育では ❝ 日教組 ❞ という反日教育組織が有名である。

 

 中高の教科書はいまだ自虐史観から抜け出せないでいる。

 

 凶弾に倒れた元首相・安倍晋三氏はことあるごとに ❝ 戦後レジームからの脱却 ❞ を訴えたが、成しえなかった。防衛なき平和にどっぷりとつかった80年の戦後は憲法改正も自衛隊の軍隊への昇格もできなかった。

 

 本来なら、昭和27年4月、約7年のアメリカGHQ占領から解放された時、少なくともアメリカに強制された①「アメリカ製・日本国憲法の改正」② 自衛隊の軍隊昇格 ③ 教育基本法の改正を為すべきだった。

 戦争に疲れ切った日本にそのパワーは残っていなかったのだろう。

 

  今の若者は日本がアメリカ戦ったことすら知らない人がいると聞く。

 教科書では『太平洋戦争』と教わるが、日本名は『大東亜戦争』である。

 

 戦後、GHQの占領政策によってアメリカが製の太平洋戦争に代えさせられた。

 本来、占領が終了した時点で日本が命名した『大東亜戦争』に戻すべきだった。

 

 大東亜という名にアジアが欧米の植民地から解放するために『大東亜解放』の意味が込められていたのである。悲しいかな、その名も復活することはなかった。目指した戦争の意味を後世に残そうとした痕跡すら抹殺された。

 

 安部首相が ❝ 戦後レジームからの脱却 ❞ を掲げ、54年の時を経てやっと一つ成し遂げたのが「教育基本法の改正」である。

 

 2006年(平成18年)に改正・施行された教育基本法(昭和22年制定)は、従来の「個人の尊重」の理念を継承しつつ、「公共の精神」や「伝統と文化の尊重」「我が国と郷土を愛する態度」など、今日求められる規範意識や教育目標を新たに盛り込まれた。GHQに抹殺された日本の基本精神がやっと復活した。54年後のことである。

 

 しかし、日本の伝統文化、明治の規範となった教育勅語などが抹殺されたにもかかわらず、日本のよき伝統も何とか生き残っているかにみえる。それを思うのは最近のインバウンドにともないYouTuberによるインタビューの動画サイトを見るようになって発見した。

 

 ほとんどの外国人が、訪問目的に日本の文化への興味、多彩で洗練された食文化、神社仏閣などの伝統的な建物と静謐な環境を好んで日本の素晴らしさを語る。今や日本は中国とも韓国とも違う、素晴らしいという意味を込めて ❝ 特別な国 ❞ として認識しているようである。

 

 そういう外国人のお陰で、忘れかけていた日本の良さを認識する日本人も多いのではないか。

 

 ゴミ一つない日本の街角、優しさと礼儀正しさや静かさの中にも活気に満ちた日本の姿に彼らは感動する。ジイはそんな映像をみると嬉しくなるが、そんな日本の良さを日本人自身が忘れかけているように思えてならない。

 

 戦後のGHQの近代史の抹殺政策も憎いが、戦後の日本が洗脳を受け入れ洗脳された ❝ 悪弊 ❞ を占領が終了したにもかかわらず脱ぎ去ることを何故しなかったのか残念でならない。

 

 外国人観光客から世界の中で 💗 最高の国 💗 と褒められながらも、内情は、80年過ぎても憲法改正すらできない。自衛隊の軍隊昇格も先送りされ、隊員の処遇改善は不十分である。共産党には自衛隊の訓練や予算を「人殺し」と言われ、立憲民主党にはつい最近『豊かな子供は自衛隊とかならない』と言われる始末だ。

 

 先進国としてしっかりした軍隊を持ち、アメリカに防衛を任せず防衛努力をしていれば沖縄の基地問題も今とは違っていたであろう。

 

 あるいは今問題になっている皇室典範問題も、GHQの占領政策の一環として行われた皇室の縮小計画により11宮家51名の皇籍離脱を余儀なくされたことが今日の後継者問題となっている。そして今ようやく国会は皇室典範の改正議論をしている。

 

 全ては敗戦後の東京裁判史観とGHQの洗脳政策に端を発している。

 

 今、日本の象徴である天皇の皇位継承の不安を払拭しようという時に、世界が敬意を表す、万世一系の権威を現代の理論で考える伝統無視、歴史無視の反対論は、あまりにも悲しすぎる。

 

 今、アメリカは建国250年で湧き立っている。日本は約2600年に及び、初代神武天皇から現在の第126代徳仁陛下まで連綿と続く、世界で最も長い世襲の王朝として世界の羨望の国家であることを忘れてはならない。

 

◇ 偏向報道でもう一つ。

 

 2026年3月16日に起きた沖縄辺野古沖で、基地移設工事反対協議会が運航する小型船に乗った研修旅行中の同志社国際高校の生徒18人と乗組員が転覆し、生徒の武石知華さん船長が亡くなるという痛ましい事件が起きた。

 この事件のひどいところは

 ① 研修旅行に辺野古移設反対の抗議船を使うという政治的中立の逸脱

 ② 当日は波浪注意報が出され海保も注意を呼び掛けていたが出航

 ③ 転覆した船は海上運送法に基づく事業登録なしの違法船

 ④ 船には引率教員は乗船せず、生徒と乗組員のみという無責任

 ⑤ 保護者には「ヘリ基地反対協議会の小型船」に乗ることを説明せず

 ⑥ 牧師である抗議船船長にすべて一任する学校側の安全対策の不備

 ⑦ 付き添いの教師は乗船した生徒の顔さえ知らなかった

 

 これだけでも沖縄の基地反対に対する無謀な異質性が伺える。

 真相は平和教育という名のもとに基地反対派に利用された学校現場で起きたずさんな基地反対運動そのものである。

 

 このニュースは事故当日は報道されたが、産経新聞以外、TV局も新聞各紙も報じなかった。❝ 偏向報道 ❞ の最たる例である。強盗殺人事件は連日報道されるが、この事件のあまりの少なさに視聴者や読者からは疑問の声が上がったというが、日本の病巣そのものである。

 

 日本よ!日本をもう一度、明治の時代からの歩みを真剣に学び直す必要があるのではないか。そうでなければ日本はあまりにも悲しすぎる。いつの日か訪日する外国人に日本人の真の姿を見破られ、上辺だけの日本に失望されてしまうのではないか。

 そんな心配をしている。