たらいまわし | ドクターブラックのブログ

たらいまわし

たらいまわしで、妊婦さんが死亡するということがおきました。

新聞は、病院が悪い、みなかった医師が悪い、医師不足が悪いなどと、いろいろ書いてます。送る側の医師と送られる側の医師の言い分の違いなどもおもしろおかしくとりあげられています。


妊婦さんのご冥福をお祈りします。


ただ、これはそんな簡単な問題ではないし、5年10年で解決するとはとても思えない問題と思うのです。

なぜなら、やっかいな患者を(ごめんなさい)かかえれば、忙しくなる、訴訟のリスクもあがる、でどっちでも給料の変わらない勤務医からすると、できれば引き受けないほうが身を守ることになるからです。結局ただの妊婦さんならいいのだが、脳出血しているかもと聞けば、なかなか引き受けない、よって送る側も若干情報を伏せる、送られる側もより慎重に受け入れをする、ということになっていると思います。


産科だけでなく、どの科も基本はそんなとこです。


今のどんどん医療訴訟がおこる、ミスをぜったい許さないということになると、産科や外科系の医者はいなくなってしまうなあ。マスコミもそのへんを少し考えてとりあげてほしい。萎縮医療という時代に入ったのだと思うのです。


給料体系の問題、訴訟の問題、そのへんがクリアにならないと、こういったことはまた明日おこると思います。


どうでもいい言いがかり的な訴訟に対しては、逆訴訟でその倍の補償額をとれる、とか。

そういうのが多くて、日常臨床に支障があるケースも多いと思うのです。


モンスターペイシャントはもうどこの病院でも受け入れ拒否してもよいという法律もありなんでは?

過激ですが、臨床医の本音では?