フィリピン留学体験記④ 「運命の出会い」 | hideinu日記

フィリピン留学体験記④ 「運命の出会い」

前回の記事はこちら→フィリピン留学体験記③ フィリピンに学校を創ったわけ

******

 フィリピンの語学スクールは、98%が韓国系だ。しかし、井坂さんが留学していたマニラの学校は、日本人が経営する数少ない学校だったので、生徒のほとんどが日本人だった。
韓国人の生徒は、ケビン(現在、CNE1の韓国人代表)たったひとり。
彼は日本語が分からないため、日本人生徒の輪に入れず、ひとりポツンとしていたのだという。

そんなケビンを気の毒に思った井坂さんは、彼にこう話しかけた。
「フィリピンにはたくさん韓国系の語学スクールがあるのに、なぜ君は、この学校を選んだの?」
するとケビンは、自身の夢を語り始めた。
「僕はリサーチのために、この学校に来たんだ。フィリピンでは、多くの韓国人が英語を学んでいるけれど、韓国人だけじゃなく、いろんな国の人たちが一緒に学べる語学スクールを創りたいと思ってね」

なんとケビンは、井坂さんと同様の夢を持ち、リサーチのために留学していたのだ。当然のことながら、ふたりが意気投合するまでに時間はかからなかった。
ケビンはすぐに、「もうひとり君に紹介したい人物がいる」と、おもむろに電話をかけ始めた。
その電話の相手が、現在、CNE1でフィリピン人の代表を務めているガーリーだったのだ。


△初対面で意気投合

「フィリピンで学校を創りたいと思っている日本人に会ったんだ!」
電話越しにケビンがガーリーにそう告げると、ガーリーは片道3時間の道のりを、車を飛ばして駆けつけた。マニラの語学スクールにガーリーが到着したのは夜11時過ぎ。学校近くにあるカフェで、彼ら3人は夜中まで学校設立の夢を語りあったという。

これが、現在CNE1の代表を務める3人の運命的な出会いとなった。今からわずか一年ほど前の2009年10月のことだった。

$hideinu日記

≪左から、井坂さん、ガーリー、ケビン≫


 彼らが出会ってからCNE1ができるまでに、時間はかからなかった。
なんとガーリーの父母は、マニラから車で3時間ほどのところにあるターラック州で、小・中・高・看護学校を経営している有力者だった。その学校の敷地内に語学スクールを新設する、というのがガーリーとケビンの構想だったのだ。


より大きな地図で フィリピン ターラック を表示

フィリピンにある語学スクールの多くは、ビルやホテルを貸し切って授業を行っているが、地元の学生が通う学校の敷地内に語学スクールを創れば、留学生と地元の学生との交流が気軽にできる。
井坂さんは、ケビンとガーリーのこんな構想に深く共感したという。

しかし井坂さんは、翌日からミャンマーに渡航する予定が入っていたので、「もっと彼らと話しをしたい」と思いつつ、すぐにフィリピンを後にしなければならなかった。

フィリピン留学体験記⑤「手作りの校舎」につづく


フィリピン留学 格安マンツーマン語学学校 CNE1