フィリピン留学体験記① なぜ、今フィリピンなのか？～マンツーマンレッスンが破格の値段～

12月8日から22日までの2週間、私はフィリピンに滞在していた。



その目的はというと、短期の語学留学だ。
渡航前、何人かの友人に「フィリピンに留学してくる」というと、「え？フィリピン語を習うの？」という質問を受けたのだが、それは大きな誤解。私の目的は、あくまで“英会話”を学ぶためだ。


実は、案外知られていないのだが、フィリピンは“格安英語留学”のメッカである。
韓国では、10年ほど前からフィリピンへの英語語学留学が盛んになり、「英米に留学に行く前に、まずはフィリピンで基礎力をつける」というのが常識になっている。

正確な数は分からないが、フィリピンには大小合わせて500校以上の語学スクールがあると言われており、そのほとんどが韓国資本だ。
韓国では、小・中学生のフィリピン留学も盛んなようで、早い時期から「使える英語教育」に力を入れていることがうかがえる。

私が、フィリピンで英語を学べると知ったのは、3年ほど前。
たしかテレビのニュース番組で、韓国の若者たちが、フィリピンの語学学校で英語を学んでいる様子を目にしたのが最初だった。

そのニュースを見て衝撃を受けた点は、なんといっても“マンツーマン”のレッスンを“格安”で受けられるということだった。

日本なら、マンツーマンレッスンを受けようと思えば、どんなに安いところでも40分2，000～3,000円はする。週に1回受けても月額12,000円だ。
しかしフィリピンなら、1日6時間程度のマンツーマンレッスンを受け、部屋代や3食の食事代を合わせても、月額10万円ほどだという。これは破格だ。

高校時代から「いつかは留学したい」という夢を持ちつつ、結局、留学費用を工面できなかった私は、このニュースをずっと忘れられずにいたのだ。

そして今年――。
取材で外国人と接することの多くなった私は、いよいよ自分の英語力の低さに危機感を募らせていた。それよりも何よりも、もうそろそろ「英語で世界中の人と話しができる自分になる」という高校時代からの夢を実現させないと、自分自身に申し訳がたたない。


そこで私は、今年一年ほとんど休みもとらずに働いた自分へのご褒美として、12月に2週間休暇をとり、フィリピンに短期語学留学することにしたのである。



「フィリピン留学体験記②　学校探し」に続く