フランスの2015年は1月のシャルリエブド襲撃事件で明け、今回の11.13同時多発テロで終わろうとしています。
この国の長い歴史の中でも、記憶される年になるに違いありません。ただ、シャルリエブド事件と今回のテロを同列に論じるべきではないでしょう。前者はイスラミック・ステート(イスラム国、以下IS)からの教唆は考えられるにせよ、ムハンマドの風刺画に対する抗議であり、また同時に起きたユダヤ人商店襲撃はイスラエルへの反撃でもあり、思想や宗教を理由にした典型的なテロでもあったといえます。これに対して13日に起きたパリの同時多発テロは、この9月にIS空爆に参加したフランスへの軍事的な攻撃とみなすことができるからです。実際、ISは最近になってフランスを具体的な標的にするよう、呼びかけていました。詳細はまだ明らかではありませんが、パリ市内と郊外での6カ所の攻撃は、8人以上からなる3組の武装集団がベルギーを拠点に綿密に連携して展開されていたとされています。突撃銃以外にも手りゅう弾や自爆用の爆弾を持っていたことからも、重武装化が伺えます。シャルリエブド事件の時は、突撃銃を持ってはいましたが、襲撃先を最初は間違えたり、立てこもり中にメディアと会話したり、と、ある意味「緩い」ものでした。フランスの一市民による社会への復讐と政治的テロリズムが重なる典型的な「ローンウルフ」によるテロだったのです。

日本では、考えられない宗教の問題が、海外では根強く続いているのですね。世界平和を望みます。今日も元気で!