錦織が打ち込んだフォアの強烈なクロスを、ワウリンカが返球できない。

 4時間15分の死闘が終わった。日本テニス界の金字塔を打ち立てた勝者に派手なガッツポーズはなかった。「疲れていて、喜ぶ元気がなかった」。一瞬、空を見上げ、ライバルと静かに健闘をたたえあった。

 第3セットのタイブレークに互いの魅力が詰まっていた。6―5で錦織がセットポイントを迎えた場面で、ワウリンカは伝家の宝刀を抜いた。バックの片手打ちでサイドライン沿いに軌道を描く「ダウン・ザ・ライン」を鮮やかに決める。次の点も奪い、逆にセットポイントを握った。

 錦織は負けない。この窮地で両手打ちのダウン・ザ・ラインでお返しし、さらに2点を連取してセットを奪う。勝利まであと1セットに迫った。

 前日の午前2時26分まで4時間19分の試合を戦った疲れか。錦織は第4、5セットは「リターンで足が動かなかった」と明かした。第4セットをタイブレークで失いファイナルセットへ。


錦織、粘り強くがんばった!

この調子で優勝だ

今日も元気で!


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