韓国・珍島(チンド)沖での客船セウォル号沈没事故で、政府の対策本部は20日、船長のイ・ジュンソク容疑者(68)らが船を放棄する直前までの管制センターとの交信記録を公開した。船体が傾き移動できないとして救助作業をせず、センターが下船命令を促しても迅速に対応しなかったことが分かり、改めて「人災」との批判が強まっている。この日からダイバーによる船内の捜索が本格化し、船から収容された遺体と合わせ、確認された死者は58人、行方不明者は244人となった。
公開されたのは、現場海域を担当する珍島海上交通管制センターとの16日午前9時6分~37分までの記録。セウォル号は、目的地である済州島(チェジュド)のセンターに同8時55分に異常を連絡。その後、珍島のセンターと交信した。
同9時7分に「沈没中なのか」というセンターの質問に、セウォル号は「そうだ。海警(海洋警察)を早く頼む」と救助を要請。同10分には「すごい傾いていて、ほとんど動けない」と報告した。
セウォル号はさらに同17分、「いま50度以上、左舷に傾いていて、人が左右に動けない。(中略)船員たちもブリッジに集まって動けない状態だ」と伝えた。
各自の持ち場で救助に当たるべき船員の多くが、もっとも脱出しやすいブリッジに逃げ込んでいた可能性を示唆するものだ。
センターは同25分に「船長が最終判断して乗客を脱出させるか早く決めて」と下船命令を出すよう促した。だが、セウォル号は「脱出したらすぐ救助できるのか」と尋ねるばかりで、具体的な報告はないまま。
セウォル号は結局、同37分に「船が約60度、左舷側に傾いている状態」などと送信した後、交信途絶状態となった。操舵(そうだ)室にいた船員たちはこの直後、乗客を見捨てて逃げたとみられている。海洋警察によると、船長や航海士ら操船に携わる15人は、全員救出された。
船員は、全員助かり、まだ行方不明者が大勢いるのは、許されないことだと思います。
今日も元気で!
