
瞬く間に通り過ぎる時よ~ゆえに私は現実に生きるこの瞬間こそが大切だと思うのです
2017年03月24日(金) 16時32分43秒
テーマ:ブログ
瞬く間に通り過ぎる時よ ゆえに私は今も過去をふりかえり
現実に生きるこの瞬間こそが、最も大切だと思うのです
出張先では人材派遣会社から応援を呼ぶことになっていて
分かっているのは男性1名来ますとのこと
あえて年齢や容姿については聞くこともない
あくまで派遣会社の判断で、当日全く予定していなかった人が
来ることもあるのだ
当日、現場で待機していると男性が来た
もちろん知らない人物だ
簡単な作業のため、別にいろいろコミュニケーションもとる必要も無い
緊張しているのか会釈後は下を向いている
まあ~なんだ あれだ 声をかけてみよう
仕事の要領の他、どうでもいいことで話をしていた
数日間、気がつくと普通に知り合いのようになっていた
とりあえずそのワイルドな風貌の彼を「バイトメン1号」と命名しよう
出張期間の最終日、 祝日で天候も悪いのが予想される、仕事はかなり慌ただしくなる日
もう一人応援を呼ぶことになっていた
派遣からのもう一人応援の男性が来た
するとバイトメン1号は
「おおおっ? ああコイツは俺の可愛い後輩です!! 高校も一緒だったですし
大学ではなんと学部までたまたま一緒だったんですよ・・・だから仲良くなったのは
大学にコイツが来てからです バイトまでかぶるなんて不思議~」
と説明してくれた
後輩はバイトメン1号の服をみている
後輩「あれ~?これは僕があげた服じゃないですか~? 白のジーンズなんて恥ずかしくて着れんとか言ってたくせに」
僕 「え?そうなの? 彼はこの数日ずっと、この白のジーンズやったよ」
バイトメン1号「あ、もう言わんで~すまん 俺服買う金もたんのや はいてるウチになじんで気に入ってしまって 今後は気をつけるから~」
後輩 「いや、嬉しいっす 勢いで買ったものの白のジーンズなんて逆に合わせづらいし
服いっぱいでクローゼットに入らないし ぶっちゃけ そんな いらん奴メッチャ大事に着てもらって嬉しいです」
バイトメン1号「たは~言うね~ でも助かってるよ 本当にありがとうな」
後輩 「先輩、まだまだ沢山着なくなった服があるんですよ このバイト終わったらウチに来ませんか? 服をとりにきてください」
バイトメン1号 「いや~悪いよ~ もらってばかりで 俺なんも持たんぜ~」
後輩 「いやクローゼットもういっぱいで そろそろ新しいの買おうとおもうから あげます、とりに来てください」
僕 「もらっとけ もらっとけ 後輩がこうまでいうんやから もらっとけ」
バイトメン1号「実はこのマフラーも後輩からもらってて気に入ってます ありがとう じゃあバイト終わったら」
後輩 「ぎゃはははは!! そうそうその変な女子っぽいマフラーも!!使ってる!! じゃあ そういうことで」
そしてバイトが終わり夕陽とともに 一気に気温がさがってくる たまらない寒さだった
出勤表みたいなものに 僕のサインやら もろもろ書き込み
最終日の仕事は終了
遠方で、ふだんここには用事はなく
また、いつか依頼するとしても何年も先
もう彼らに会うことはないだろう
ここからコインパーキングが遠いため 思い荷物をいったん路上においてとりに行こうとした
バイトメン1号 「あっ 俺、荷物見ときますよ! 車とりに行ってる間みときますよ!」
僕「いやいやいや 派遣会社との契約でピタッと契約時間内でおわらせないと ほらもう時間になってる!!帰っていいよ! ありがとう! じゃあね!」
そう、言い残して車を取りに行った
もうとっくに帰っていると思ったので
トイレもずっと我慢していたので
近くのコンビニによって
しばらくしてから荷物を取りに行った
車で信号待ちをしていると
あれ、バイトメン1号まだいる? いる!荷物を見ている
彼は、時計をみやると うつむいてニコニコしながら駅のほうに歩き出した
僕には気づいていない
僕「あああ待っててくれたんや ありがたい でも今声かけたら 彼をもっと時間的に拘束してしまう 彼のことだ 荷物の搬入も手伝ってしまうかもしれない」
それであえて クラクションは鳴らさず 見ている
バイトメン1号はちょうど信号の目の前の白いラインの歩道エリアを渡っていった
心の中で「荷物みていてくれてありがとう、電車の時間だろ、遅れないように、、ね」
帰り際、高速にのりながら
最初のあのとき 声をかけててよかったと思った
でなければ、こんなに楽しい出張はなかったかもしれない
ニヤニヤしながら僕はアクセルを踏み込んだ
P S 又吉の新作「劇場」制作に密着取材するテレビを見て
ああこんなふうにドロドロに悩みながら、凄まじいエネルギーをつぎ込んで一行一行つむぎ出される様は
身震いするばかりであった
まさに又吉にしか描けない物語
若かりし日のお金も何もない
ひとりの無名な劇団員時代
一番くるしかった原点となる地に身を置いて
編集からダメだしを喰らっても
真正面から逃げずに悩み
またそれをエネルギーにして描かれてゆく
苦しみながら書いてゆくうちに
その当時の思いでに鼓舞されながら書いたという
「ありがとう」とか 「ごめんな」とか
昔、大切だったその人に
声を出して
語りかけながら書いたという
苦しいだろう 辛いだろう なんだか気持ちがわかるのです
それでも描きたいのは太宰治、芥川龍之介やその他の作家の小説を読むことによって
自分が救われたから
苦しい心が救われたから
ひょっとすると僕(又吉)が描く小説で
だれかが救われることがあるなら
たいへんだけど
それでも描きたいと彼はしんみりと語ったのだ
その一言が忘れられない
福岡でのお部屋探しは
http://www.roomshop.net/
福岡市城南区のファミリータイプの賃貸物件も当社におまかせください
福岡不動産売買や、収益ビル、投資物件のHPはこちら
