「徳川か、豊臣か。」吉川永青 読了 | pyonpyon ブログ

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「徳川か、豊臣か。」吉川永青


「徳川か、豊臣か。」吉川永青 中央公論新社

石川数正の出奔の理由
真相は分かっていないが、私の好きな理由での出奔を題材にした話です

冒頭、本能寺の変で伊賀越え中に負傷した数正
家康を無事に逃がすために足手まといとなった自分はここに留まる決心をする数正
家康は救助の者を送る

家臣など捨て置き生きて帰ることが主君としてのつとめ、と怒る数正に家康がかけた言葉に、もう読んでる方も涙ぐむのよ(笑)

家康の信頼も厚く交渉事にも強い石川数正
家臣の中でも使者として先方へ遣わせるなら数正をおいて他に適任者はいない
重臣の中でも使者に立つことのない者達は感じ取れない事もあり、それが仇となったのか、家臣団の中で浮いた存在になって行く数正

秀吉の天下となった中で徳川家が上手く立ちまわれる様、豊臣家に属しつつ秀吉の次に打つ一手を先読みしその罠に掛からぬよう家康に的確な助言を送る為に出奔し豊臣へ行け、と命じる家康

「本当に裏切ったらどうするのか」と抗う数正
「長い付き合いぞ、お主が如何な男かはよう知っておる。わしは、その男を信じるのみ。まことに裏切られたなら、それは我が不徳ゆえであろう。」
あ、また涙が…(笑)

石川数正が家族と家臣を連れ出奔し、豊臣秀吉の元へ行き豊臣家の家臣となった

豊臣家に属した後も豊臣家家臣との腹の探りあいの日々
軍師官兵衛と互いに腹を探り合う緊迫したやり取りをしつつ、数正自身は長く仕えた自分に不遇の扱いをした家康への恨みを装う
官兵衛を何とか往なし、秀吉の信頼も厚い石田三成の動きを防ぎ、既にその兆しが出ている秀吉の耄碌を待てば徳川家康が取って代わる可能性が高くなると見込んでいた

が、さらなる強敵がいた

家中の不平不満を察知しこれを受け止め、宥め、皆の和を保つ卓越した力を持つ男、秀長

人柄も良く有能な秀長には数正も好印象を持っているが彼の存在が豊臣家の要である限り徳川家康が天下を取ることは叶わない

徳川家康のため、非情な決断をする数正

家康から付けられた、数正と家康を繋ぐ忍のアマメ
有能だが少々口の悪い面白いキャラクター
要所要所で出現(殆ど声だけ)


脳内映像の石川数正は、大河ドラマ「どうする家康」での松重豊

家康の使者として秀吉に目通りした数正に親しげに近寄る秀吉の描写と数正の心の声が面白い

秀吉「あぁ、もう」焦れったそうに声を裏返せ
  「堅苦しいのは抜きにしょみゃあ、わしらの仲じゃで」

数正•心の声「互いに知り合った仲ではあるがそれ以上の感情はない😑」
「数年前に会った時に比べて人相が悪くなった。前はただの猿でしかなかったが、今は目の辺りが落ち窪み、凶悪な猿と言ったところか…」

🤣🤣Nice!Kazumasa