きみがなきあと 木内昇

「きみがなきあと」木内昇 講談社
江戸幕府の終焉、幕末の動乱期に実在した
筑前福岡藩士の妻モト(歌人・野村望東尼)が突然の病で夫を亡くし出家
夫と二人で静かな老後を過ごすはずだった草庵での生活が始まろうとしていたが、年をとって体力がなくなる前に夫の和歌集を完成させようと京都の師を訪ねる旅に出る
京都で出会った様々な身分の勤王の志士たちと語らう中で自身の胸の奥底に抑え込んでいた国政の在り方への熱がゆっくりと目覚める
やがてそれは大きなうねりとなってモトとその家族を飲み込んで行く
中盤に訪れる「高杉晋作」との出会いからは、動乱の中で藻掻く波乱万丈なモトの人生とメロウな雰囲気漂う高杉晋作の魅力が描かれ、最後まで愛らしい高杉晋作
モトの自由な活動を心配し、時には窘めながら支える義理の息子で不慮の死を遂げた長兄の嫁タネ
モトとは全く違う人生を歩みながらも家をしっかり守り続けるタネ、年老いても自分の意思をしっかり持って突き進むモト、高杉に寄り添い続ける愛人おうの、過ぎたる嫁と言われていた正妻の雅子
それぞれの女性のキャラクターも良い
この先品には幕末の有名人(坂本龍馬や西郷隆盛など)も登場しない
あの時代にこんな女性がいたんだ、と幕末モノにあまり興味がな😝私でも楽しめました