「奔れ、松姫 信玄の娘」秋月達郎 読了 | pyonpyon ブログ

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松任谷由実。


「奔れ、松姫 信玄の娘」秋月達郎 
               PHP研究所

6/20に読了していたのよねぇ😅

読み終えたら、素早く読書感想を投稿しないと次から次へと図書館にリクエストした本が来てしまう…💦

武田信玄の四女(と言われている)松姫の生涯

松姫7歳、織田信忠11歳の時に婚約、武田家においては形式上「信忠正室を預かる」となり信玄が新しい舘を建て松姫を住まわせた事で新しい舘に住む御寮人(若奥様)という意味で「新舘御寮人」と呼ばれていた
その後、三方ヶ原の戦で尾張兵が徳川へ援軍として遣わされた為、婚約は破棄される
が、信忠との手紙によるやりとりは断絶せず続けられていた

その使者が
松姫側は下嶋與右衛門(松姫の傅役)
信忠側は中山五郎左衛門(信忠の黒母衣衆)
面識のあるこの二人が武田方で居合わせた時に戦が始まってしまう

武田家の滅亡により、散り散りになり落ちてゆく一族達の運命を背負い、わずかな手勢と女、幼子を連れた一行は

織田家十万、徳川家二万五千、北条家三万五千、合わせて十六万の軍勢の真っ只中を数々の難所を突破してゆく

松姫は慈愛に満ち、統率力と決断力のある頼もしい姫

甲斐武田家の棟梁が家宝の「御旗」「楯無」に重大な決定を誓約する時に発する誓い
「御旗楯無 御照覧あれ」
若き松姫が亡き棟梁に代わって誓い、残された家臣たちを鼓舞する

決して諦めることをせずに主家の御為と一行を守り抜き命を落とす家臣たち、一行に紛れる間者は一体誰なのか?

話のほとんどが、この目的地へ落ちてゆく過酷な行程の話

落ちてゆく武将の話は時代小説によく出てくるが、女子供を連れて落ち武者狩りや敵方の攻撃をかいくぐりながらの行程は想像以上に過酷で
その様子がよく描かれている
数年かけて漸く目的を達する事が出来る場所にたどり着けるのか!
今まで読んでいた時代小説ではその辺りは端折って書かれていたので、初めて知るようなこともあり
女と子供 ≠ 足手まといになだけ、の考えは改めなくてはいけない

後半になり討死する家臣も出てくる中で
これ以上、犠牲を負わせたくないと
敵をくい止める爲に残る決死隊を許さず同行させようとする松姫に対し、荒武者の様な武将の

香車伝右衛門こと初鹿野信昌が


「後の世は知らず、異国も知らず、この時代のこの国にあらば、主家のために生き、主家のために逝くことこそが、栄えある生き方にございます

武田家の御為、姫様の恩為、死をも顧みずに戦うた者どもを労うていただければ、それでよいのです」


泣ける〜


スピード感がある面白い内容でした