「リボルバー・リリー」長浦京 読了 | pyonpyon ブログ

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松任谷由実。



「リボルバー・リリー」長浦京 講談社

私の今年一番の作品がまた更新されたわ!

綾瀬はるか主演の同名映画の原作
映画公開のCMで初めて知って(映画は観に行けないまま)
とりあえず原作読んでみようか…と図書館で申し込みだけしておきました

感想を書いちゃうとネタバレになるし長〜くなりそうなので

第19回大藪春彦賞受賞作品です
確かに!あのヒリヒリする様な描写は大藪春彦!だわ!

Amazonの紹介をお借りします

帝国陸軍1000人 vs. たった2人の六日間戦争
第19回大藪春彦賞受賞作。これぞ、ノンストップアクション! 凄絶華麗エンタテインメント

小曽根百合――幣原機関で訓練を受け、東アジアなどで3年間に50人超の殺害に関与した冷徹非情な美しき諜報員。
「リボルバー・リリー」と呼ばれた彼女は、消えた陸軍資金の鍵を握る少年・細見慎太と出会い、陸軍の精鋭から追われる。
関東大震災後の帝都を生き抜く逃避行に、終息の地は待っているのか。
息をもつかせぬ超弩級エンタメ長編!



500頁近い長編ですが、序章から百合が(その時点では暴漢)敵を倒す迫力あるシーン
これが最後まで盛り下がることなく続きます
時間があれば寝ずに一気読みしたいくらい興奮した!

序章  赤い空
一章  隔離の季節
二章  閃光
三章  煙の記憶
四章  蝶
五章  生者の贖罪
六章  玉の井
七章  バニシング 消失
八章  硝煙の百合
九章  九月一日
十章  ブラフ
十一章 死出の装束
十二章 帝都戦役
十三章 血の輪環
終章  虹のたもとで

読み終えたあとでも、煙の記憶…あ、あの話のことだなとかそれぞれの章の題をみて分かる

この本を読んで気に入ってくれたなら、読み終えた後にこの序章からの題をもう一度見てあの迫力ある場面を思い出して欲しい

逃避行や闘いのシーンなど、決して都合よく進まないし、偶然こうなったなどもない
どんなに強く特務機関でキタエアゲられた百合でも見抜けなかった事による失敗や被弾して負傷したりする
このリアリティのある内容に惹き込まれる

話が進むにつれて慎太がどんどん成長して頼もしくなってくるのだけど、それも「あぁ、アレがあってのコレだな」とか

ラストの手前の別れの場面も夢見がちにならずにいい

作中での百合が素っ気ない感じに言う台詞
私の耳の中の声に響く声は「綾瀬はるか」😁
映画、どこで配信されるのかな〜

長浦京、気に入ったので「赤刃」も借りました