
「かわうそ」あさのあつこ 祥伝社
ドキドキするような初恋の話
太物問屋「あたご屋」の一人娘
お八重が主人公
お八重を支える女中、おちか
二人は年も近く心通じ合う仲
どこまでも、お八重を支えてくれる頼もしい友人のような存在
ある日、出先の人通りのない路地裏でごろつきに絡まれてしまうお八重
そこに男が現れごろつきからお八重を助ける
世間知らずなお八重、お礼をいい「私は、あたご屋のお八重と申します」と名乗る
男の名を尋ねると「川獺」と答え、立ち去ってしまう
お八重はこの素性も分からない「川獺」と名乗る男に一目惚れしてしまう
もう一度、一目逢いたくておちかを連れて男を探し回るが見つかるわけもなく…
そんな事が何度かあったある日、あの男を見かけ後をつけると女と一緒に長屋へ入って行く姿を見て女と住んでいるのか、と傷つきそのまま家に戻るが、やはり諦めきれず、その長屋を訪ねるとあの時の女の死体を見つけてしまう
川獺と名乗った男は悪いやつなのか
昔、江戸で大店を狙って押し込み、住人を子供まで全て殺し金を持ち去る盗賊「川獺」なのか?
川獺もまた、お八重の一途な恋心に少しずつ気持ちが揺れていく様がいい
読んでいるこちらもドキドキ
多分、いい男なんだろうなぁ〜川獺は😁
登場人物のキャラクターは、弥勒シリーズの空気を少し感じる
この恋がこの先どうなっていくのか?までは分からないが、何となくいい予感がするラスト