「藩邸差配役日日控」砂原浩太朗 読了 | pyonpyon ブログ

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「藩邸差配役日日控」砂原浩太朗 文藝春秋

今回の話も架空の藩が舞台
主人公は神宮寺藩江戸藩邸、藩邸差配役 里村五郎兵衛
妻に先立たれ、娘二人と暮らしており、叔母に当たる亡き妻の妹(未だに未婚)は娘たちの良き相談役でもあり姪たちを実の娘のように可愛がっている


内容は、藩主の若君が散策中に失踪する事件から始まり、藩内の権力争い、差配の仕事とはどういったものなのか等々

『高瀬庄左衛門御留書』『黛家の兄弟』に比べると重くない明るい話が多いので読みやすい内容でしたね

作者の上品な作風は変わらずで、読んでいて背筋がピンッと伸びる🤭

藩邸差配の仕事とは、裏方の雑用から表舞台のサポートに至る仕事を各方面と調整をする
現代で言うところの「庶務課」或いは「総務課」の仕事に似てますね


小説の結末と魅力的な登場人物のキャラクターがもったいないので、次作もありそうな気もしますね

次女の澪、腕の立つ飄々とした部下、聡明な若君の今後の成長とかね