
#読了本
「十三夜の焔」月村了衛
集英社文芸単行本
十三夜の夜に、湯島の路上でであった先手弓組番方、幣原喬十郎と大盗賊の一味、千吉との何十年にも渡る因縁の対決
政治の渦に巻き込まれ左遷された喬十郎の見た佐渡の人足寄場の惨状、江戸の人足寄場の必要性を守るため、敢えて幕政の悪を呑んだ長谷川平蔵
平蔵を火付け盗賊改め方に任命した松平定信の裏切りに、自ら職を辞す
佐渡から帰還した喬十郎の前に再び名前も素性も変えた千吉が現れる
憎しみだけの因縁の対立から始まる先にあった心の繋がり
時代背景の面白さもあって、より読みごたえのある時代小説になったと思う
追いかけてみたい作家さんですね😉