
#読書記録
「おみおくり」
首藤順子
リーブル出版
作者がガンを発症した実の兄を看取るまでの話
と、言っても長く患ったわけでもないので重苦しい話ではありません
長崎の田舎に住む年をとってもイケメンな😁兄と、なぜだかあんまり似ていない妹
前半はNHK「ファミリーヒストリー」のような家族の歴史
これがけっこう楽しい
自宅が郵便局だったり、小さい駄菓子屋をお婆ちゃんがやっていたり
家に大人達が集まってダンスをしたり麻雀をしたりする時はお婆ちゃんの部屋にいる、とか
途中、作者の家のペットの話になったりして
何が書きたいのか?疑問に思う話もあるのだけど
いよいよお兄さんの最期が近づいて来て
あんなに元気で体格の良かったお兄ちゃんが「もう、歩けん」と座り込んでいる辺りからは
有名人でもない男性なのに
前半に書かれた、ちょっとした兄と妹が一時期一緒に暮らした話などが思い出され泣けて泣けて
短い話でしたが面白く読めました
多分、私のルーツは九州にあるのでその辺りにこの本に惹かれた理由があるのかも😁
今読んでいる本
東京在住の娘が(若くもない)実家の畑が売られて太陽光発電のソーラーパネルだらけになる!と事後報告され(事後報告されるにはそれなりの理由もある😁)それはいかん!と奮起する話
作者と実家のお父さんとの言い合いとか、田舎の近所の面倒臭いおじさん達との関わりとか
四国、伊予の方言でそれも面白い