
「小説8050」林真理子 新潮社
読了。
8050…80代の親が50代の自立(自活)出来ない子供の生活を支えているという現代の社会問題
小説の内容は8050ではなく
このまま行くと8050になる可能性の家族が、引きこもりの子を救い出す(引きこもりも長期化すると引っ張り出すとかでは無くなっている)ため、奮起したという勧善懲悪の話
今までの作品とは全然違うタイプの話なので林真理子作品のファンの人にはどうだろ?
学生時代に受けたいじめによって引きこもり状態になった被害者が報われることの無いまま、加害者は人生を謳歌しているという理不尽がまかり通っている現状に作者は物申したかったのだろうけれど
被害者は中高一貫校の進学校の生徒、父親はよくあるような町の歯科医院の二代目
当然ながら、持ち家ありの分与できる程度の財産もあるわけで
この時点で世間によくある「引きこもりの子を持っている大変な家」ではない😅
そんな家庭が舞台なので入り込める人とそうじゃない人とに分かれそう
Amazonのレビューはかなりの好評価で☆4つ
私の評価は☆2.5
夫と妻の言い争いやもう長いことこんな環境税じゃ身勝手にもなっちゃうよね、な娘の言い分などの描写は林真理子のお得意なところでリアリティーあり