「消えずの行灯 本所七不思議捕物帖」
誉田龍一 双葉社
初めて読む作家
表題の作品が2006年第28回小説推理新人賞を受賞
舞台はペリー来航で騒がしくなった時代の江戸
主人公は蘭学を学んでいる御家人の子息の二人、潤之助と釜次郎に噺家の治郎吉、まだ前髪を垂らした少年だがめっぽう腕の立つ今井くん
(分かる人には分かるけど、ネタバレになるので苗字は敢えて書かない😅)
主にこの4人と潤之助の義姉の許嫁の同心の磯貝で本所界隈で起こった江戸の七不思議に準えた事件を人情と科学的な考え方で解決していく「本所青春捕物帖」😁
それぞれの章に登場するのが幕末の超が付くほど有名な人がまだ名を成す前の姿で出てきます。
フィクションとノンフィクションを上手く使って面白く仕上げていますね。
好きなタイプの作風。
昨年亡くなった好きな作家「佐藤雅美」の作風に少し似ていて、亡兄の嫁に恋心を持っている潤之助が、皆でホウキ星に願いを祈ろうとなった時に「どうぞ破談になります様に」と祈ったり、焼けた死体の話で気持ち悪くなったりなど、面白い担当が潤之助で釜次郎は賢く好奇心旺盛で熱い青年(後年、名を成す男だしね😁)
他の作品も読んでみたくなりました💕