溜りに溜まった感想文メモを消化していかないと
読んだことすら記憶の彼方へ飛びつつあるのです
( ゚∀゚; )タラー 記憶から無くならないうちにアップせねば
タイムスリップものですが、当時の江戸の生活を細かく描いていて参考書みたい
少し前にNHKで放送していた要潤主演の「タイムスクープハンター」を見ているみたいなワクワク感と楽しさあり!
主人公の二人
カルチャースクールで古文書解読講座の講師をしている会沢竜真とカルチャースクールの生徒で出版社勤務の島込国広
叔母の家を相続した島込が空き家となっているその家を掃除に行ったところ、家の中の襖を開けて真っ黒な空間を見つける
吸い込まれるように真っ黒な空間の中へ入ってしまった島込は、江戸時代と思われる農村に出る
農民に見つかり慌てて逃げかえるが、その時に手にしていた携帯で写した人物の写真を手に会沢の元を訪ねることからタイムスリップへの準備が始まる
画像を見た会沢はそれが作り物でもない江戸時代だと確信し、日本史研究者として大学で教鞭をとっていた会沢はタイムスリップへ向けて着物の着付け、当時の江戸言葉などを覚え準備を整えて長崎帰りの医者と弟子という設定でタイムスリップする
持参したものには抗菌目薬(これが役に立つ!)やバンドエイド(慣れない草鞋での緒擦れに活躍)など
時代劇ではなかなか描ききれない市井の生活がいろいろと出てくる
江戸の町には公衆便所があったり、現代人にとっては江戸の町の衛生面は悪く島込は水や生ものにあたってお腹を壊してしまったり・・・
屋台の寿司がお握りみたいに大きいとか湯屋の湯が汚ない、陰間を見かけたり、夜泣き蕎麦が不味いなど小説では描かれない情報が満載
当時の挿絵なども載っていて(こういうものを参考にして書かれているのだろう)よりわかりやすい
長屋にお手伝いとして14歳の娘が来るのだが、当時の下働きの娘の待遇に現代人の島込(まだ30代と若いので)は本気で同情して、現代社会へ連れ帰ろうかと悩んだり・・・
タイムスリップという事は空想の話であっても、江戸時代の知識がある会沢主導の元、周到に準備して江戸に乗り込むなど、これならあり得るかも?と思わせる話になってます
