「たからもの」 北原亞以子 講談社
そろそろ、溜まりに溜まった感想文メモをなんとかせねば・・・
本日からちょっとずつアップして行きます
いくつもりでいます
そう出来ればいいと思っています
さて、この作品は亡くなった北原亞以子が深川の木戸番小屋の笑兵衛とお捨夫婦を主人公にしたシリーズもの
2013年に発売され直ぐに読んだのに、ずっと感想文を放置
このたび、文庫化されました
これがこのシリーズ最後の作品
「福の神」
夫の商才の無さから大きな店を失った女は店の再建を諦めきれない中、息子は働いている縄のれんの店を継ぐと言いだし、娘には三味線の師匠の養女となり師匠の後を継ぐと言われ逆上するが、木戸番小屋のお捨に「親御さんに迷惑かけずに一人立ちしてくれる親孝行な事ですよ」と言われ、ハッと気付く。
余計なことはせずにアドバイスのような一言をかけてくれる、そんな存在がお捨
「如月の夢」では、お捨の優しさが仇となり、思い込みの激しい娘に付きまとわれる
それでも、お捨はて怒ったり突き離したりせずゆっくりと時間をかけて娘が理解できるまで付き合う
江戸の市井の人々の生活の中での出来事がテーマの小説なので、現在にも通じるような内容(子どもが身勝手で親の思い通りには行かないとか)があったりもする作品