「さわらびの譜」 葉室麟 角川書店
これ、去年読んで感想をメモにして、そのまま放置していた (^▽^;)
扇野藩で、代々弓術「日置流雪荷派」を伝えてきた有川家だが、藩の弓術師範は20年前から大和流の磯見八十郎が務めており、家中の若侍は大和流の弓術を稽古している
有川将左衛門は勘定奉行に任じられた事から御用繁多を理由に遠慮するようになり、娘の伊也が日置流雪荷派を継ぐ
藩主が開いた弓の大会で大和流の使い手、樋口清四郎と戦う事になり、練習を通じて知り合った二人は互いに想い合う仲なるが、互いに違う流派の後を継ぐ者であり、妹が清四郎に嫁ぐ事に決まる
お家騒動が起こり巻き込まれていく有川家、大和流の使い手達に夜襲をかけられ一人奮戦する伊也など見どころもあるが、弓での対決なので刀での戦いに比べると盛り上がりに欠ける
葉室麟の作品によく登場する生真面目で美しい女性
家も捨てる事が出来ず、恋心を胸の底に押し込めて生きて行くという当時ではよくある話
メモの量も少ないので、この話は気に入らなかったんだろうな σ(^_^;)