「まほろばの王たち」 仁木英之 講談社
大化の改新の後、朝廷を中心とした国家を作ろうとする中大兄皇子と側近の中臣鎌足
今まではそれぞれが独立していた民たちを従えようとするために軋轢が生まれる
都では鬼が人を喰らい、山では神喰いと呼ばれる神を喰らう物の怪が出没しており、都への続く大道を造るために山の民も使役にかり出されている
主人公は、広足(ひろたり)
蘇我石川麻呂に滅ぼされた物部の姫で物部の秘宝・妖刀天日槍を受け継ぐ、穢れたものを清める術を持つ
賀茂役小角・・賀茂の験者で山を自由に歩く事が許されており、山の民たちとも交流がある
美しい容姿の持ち主
この2人が山の民と朝廷との間に広がる亀裂と神喰いの元凶を探るため戦う
話の種類は、もののけ姫と陰陽師が混ざったような冒険ものとでもいうのかな?
オオムカデが出たり、山の古い神は大きな動物の姿だったり、それらと剣で戦ったり
こういうのが好きな人には楽しい話
時代小説というよりメルヘン系かしら
少年少女小説かな?大人にはちょっと物足りないかもしれない
夏休みの読書感想文用にいいんじゃないか?