「穢れた手」 堂場瞬一 読み終る | pyonpyon ブログ

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松任谷由実。

穢れた手  「穢れた手」 堂場瞬一  東京創元社




警察もの



面白くなさ過ぎて、時間の無駄だったね



主人公の刑事桐谷と同期の高浜が収賄で逮捕されたが、嫌疑不十分で釈放されるところから始まる



捜査二課がガセネタで踊らされての逮捕か?とも言われている



とにかく無駄な描写が有りすぎる



景色だとか、うどんの味だとか・・・これで文字数を稼いでいるのが見え見え



桐谷と高浜、二人の過去に何かあったっぽい事をチラつかせる文章がやたら出てくるが、この過去の事件自体が、そう大騒ぎすること?根に持つ事?な事



新人時代に、夜のパトロールに出て、酔っ払いを放置して戻るが、後にそれが刺殺されていたと言う事が発覚



が、当時の上司が、これを隠ぺいする(当然自分の保身もある)



その事を、いつまでも心のどっかに置いているのはいいとして、事件の被害者の息子が警察も巻き込んでの大々的な計画を練るか?そんな事、練れるか?



で、この息子最後の最後にちょろっと正体が明かされて姿を見せるんだが、それまでの間に何回か桐谷を襲撃する




父親が死んだ時に普通の大学生だった男が経済的事情から大学を辞め事件の時効を向かえたが、ひょんなことから、事件当時の真実を耳にした




それを恨んでの計画的な犯行ってのが筋




この「ひょんなこと」これが、事件当時の署長が軽くボケがきていて、喋ってしまった、と




だいたい、この息子は何をどうトレーンングして、こんなに強くなったわけよ?




桐谷も、やたら「ふいをつかれる」そして、気絶するほど頭部を激しく殴られてばかり




高浜の無実を証明するって燃えてるわりに、なんだかショボイ




で、元上司が今は署長なわけで、この人が何だかつまらない理由で関わっている




桐谷と高浜の共通の趣味がジャズ




ジャズが好きと書けば、それはカッコイイと、この作者は思いこんでいるのかね~




無実を晴らしたくないのか?な高浜は、桐谷が知らない女と一緒に居たり、この女が病弱とかあんまり関係ない話ばかり




署長と高校の先輩後輩だった風間(元警視庁)という男が裏が有りそうな重要人物そうな気配を漂わせて登場するが、これが雰囲気だけで大した事ない




おまけに、高浜の彼女は風間の娘だったなんて、別に繋げなくてもいい縁じゃない?




思わせぶりな登場人物ばかりウロウロさせて、それが全く関係ない




関係無いのだろうと読者も気付くほどの浅~い設定




最後の方まで、高浜は何をしているのか?ちっとも出てこない




で、最後になって急に拳銃バーン!




過去の事件は、俺が背負うみたいな臭い事を言って逃げる高浜




この高浜、絶対収賄なんて関係ないと言う設定だったのに、実は貰ってたなどど、ボロボロのラスト




最後は、桐谷の一人語りで「俺の手も穢れている」




「はあ?今なんて言った?」な安っぽいセリフを吐く




こんなじゃなー、次の作品出ても読まないわ