「俺の売りは、怒らないことと、浮気はしないことだな」
と、付き合い始めてすぐの時に堂々と宣言した夫。
そのときは、とっっっっても好ましく思えた。
私の父は、とても怒りっぽい人だったから。
どこかのお店に入るのでも、一組ぐらい並んでいたら、「ヤメヤメ」と帰ってきてしまう。
田舎の長男で、俺様な人。 無駄に亭主関白。
しかも役人だった父は、定時にきっちり帰ってくる人だった。
父が嫌いだった私は、もっと遅く帰ってくる父がよかったのだ。
そんな父を見ていた私が思春期に入って、結婚相手に夢見た人な・・・。
怒らない人で、仕事人間な人だった。
極論なんだけど、そこはガラスの十代ってことで。
最初に書いた夫の売り文句、聞いたときは理想にぴったりだと思った。
ところがどっこい!
「怒らない」→
確かに声を荒げないしケンカはないけど、不機嫌になるし、話合いはしない。
なので、問題が起こっても何も解決できずに、結局私が折れている。夫は絶対考えを曲げないから。
「浮気はしない」→
浮気は確かにしたことないし、疑ったことない。でも、ただ単に面倒くさがりだってだけ。
多分、性的にも淡白だから、必要に迫られるってこともないだろうし・・・。
自分で自分のことをこんな風に言うのって、義母とそっくりなんだよね。