アニメ映画の役割
最近更新をサボりがちのトントンです。
ネタがないので今回は映画について語りたいと思います。
まず、映画「けいおん」が興行収入15億突破おめでとう。これは意外とすごい事なんですね。1人1500円とすると15万人見ている事になりますからね。でも絶対、1人何回か見てるよ・・・
なぜこんな事を書いたかというと、実は2012年はアニメ映画が大量増殖する年でして(笑)何作品か紹介したいと思います。
『ももへの手紙』(原案・脚本・監督:沖浦啓之)
プロダクションI.G起死回生の1発となるか?『平成23年度第15回文化庁メディア芸術祭』で、アニメーション部門・優秀賞を受賞していますが・・・4月21日(土)公開予定です。
結構宣伝もされているんでポスター見ている人多いと思います。ストーリー的にはちょっといまいちそうですけどね。でも暇なんで見に行きますよ。
『おおかみこどもの雨と雪』(原作・脚本・監督:細田守)
細田守という名前にピンとくる方も多いかもしれません。「サマーウォーズ」「時をかける少女」などを手がけて世間では結構知られている監督。3作目は重要ですからね~おおかみに目をつけているところが若干心配ですが。7月公開予定。これも見に行こうかな~
『009 RE:CYBORG』(原作:石ノ森章太郎、脚本・監督:神山健治)
2013年が舞台みたいですが、なんとサイボーグが出てくるそうです。しかも手書きを使わずに全部3DCGを使用する模様。大丈夫か?秋公開予定。
『サカサマのパテマ』(原作・脚本・監督:吉浦康裕)
内容がほとんど明かされていない。女の子が男の子と、男の子が女の子と出会う物語らしいが・・・
凄く王道だが、すごく変な話らしい。年内公開。
実はこのアニメ映画はすべてオリジナル。テレビで前作が放送された事もありません。このような完全オリジナルの作品は日本ではジブリ以外作ってこなかったんですが・・・
最近のジブリの凋落ぶり。そしてテレビアニメの不調がアニメ映画の企画に拍車をかけたと思われます。
なぜか?それはテレビアニメ1本1000万円~1500万円の制作費がかかり、1つのアニメを作るのに1億5000万以上かかるのが普通になり、2000年代以降アニメが乱立し、利益の分割が進み、コストに見合わない収益構造が出来上がってしまった。そして利益構造が出にくいアニメ制作会社は最後の手段のテレビアニメよりも制作費が安く、利益が大幅に出るアニメ映画の製作に乗り出した、という訳です。
ただ映画というものはリスクがつきもの。売れなかったときはテレビのようにスポンサーが多くいる訳ではないので制作会社に多くの負担がかかります。それでも博打に打って出る。テレビアニメ業界は愛想を尽かされたのではないかと疑いたくなってしまいます。
ただこのような業界で生き残るのはやはり資金が豊富なところ。今のところ資金が豊富な制作会社と言えば、2008年にジャスダック上場を果たしたプロダクションI.G.、そして「時をかける少女」「サマーウォーズ」、テレビアニメでは「電脳コイル」などを手がけた「マッドハウス」この2つがジブリの後継者を争うのではないかと予想します。
今のところマッドハウスが圧倒的に強いですね。なぜならマッドハウスの筆頭株主は日本テレビ84.5%
ほかにもソニー・エンターピクチャーズ、電通、WOWWOWなど
この会社を見てハッとひらめく人がいたらなかなかの強者だと思います。そう、これは株式会社スタジオジブリをバックアップしている会社そのままではないかと。スタジオジブリの株式は正式に発表されていませんが前にあげた会社が支援している事は間違いなく確かです。この事から何が言えるか?
日本テレビはスタジオジブリが落ちぶれるのを見越してマッドハウスを自らの仲間にしようと考えるのが妥当なのではないでしょうか。事実2011年2月8日、日本テレビ放送網は多額の資金を投入しマッドハウスを完全子会社化しました。たくさんの赤字を抱えているマッドハウスに手を差し伸べたのです。普通だったらこんな事する必要がありません。なぜする必要があったのか。弱体化したスタジオジブリに変わる新たなアニメ制作会社を、今度は日本テレビが自らの経験とノウハウをつぎ込み作ろうとしたからではないでしょうか。日本テレビはアニメ映画業界に多大な投資をして、多大な利益を得た張本人なのですから。
私の妄想はここまでにしましょう。あまり書きすぎても読む人がいなくなるだけでしょうし(笑)久しぶりに長い記事を書いてすっきりしました。感想、その他意見があればコメントにたくさん書いてくださいね。


