いつも背負ってるリュックに

常に本を一冊入れている。

スマホのKindleでも本は読めるのだけれど、

やはり生の活字に触れたい。


今、読んでいるのは

『死にたい夜にかぎって』だ。

著者は爪切男さんだ。


もう一度書こう。


爪切男さんだ。


芸人の脳みそ夫さんのような響きがある。


この本は私小説らしいのだが、

エピソードがかなり面白い。


まず付き合ってる彼女が、

新宿で変態たちに自分の唾を売っている。

唾の売人をしているのだ、自分の彼女が。

すごい。


あと、初恋の女の子が数年後に

自転車泥棒となって、

今まさに自分の自転車を

盗もうとしているところに出くわす。


もし自分がその立場になったら

どうするだろう。


著者はそれを自分の物だと言わずに、

初恋の女の子の自転車泥棒を手伝ってしまう。


うん、男らしい。(そうか?)


まだ半分くらいまでしか読めてないが、

とても面白い。


賀来賢人さん主演でドラマにもなぅたそうだ。

観てみたかった。


そして仕事帰りの汽車の中で

その本を読んで、

汽車を降りた後も、

区切りのよい所まで読みたくて、

室蘭駅の待合所のベンチで読むこともある。


夕暮れ時の駅舎で、

本を読むのも悪くない気分だ。