血の滴る足でやってきた、例のじいさん事件により、病院内でおいらはすっかり有名になったらしく、病院スタッフに会うたび、この前は大変だったねえ、と声をかけられる始末だ。さっきは掃除のおばさんにまで声をかけられた。


そのじいさん本人は、もちろん一躍時の人だ。
ゆうべは服を脱いで、廊下をうろついていたらしく、また一騒ぎあったようだ。


なかなか騒がしいお隣さん…といっても、隣には二人のじいさんが入っているようだが、そのうちの一人が上記の通り、なかなかの問題児だ。





ところで今日は、元気そうなおばあさんが、うちの部屋にやってきた。

満月満月…じゃあないなあ。部屋変わったんかいな?」

この、満月満月さん、というのが、例の問題児な隣のじいさんだ。例のじいさんは、最初から隣の部屋だったし。
ちょっと部屋を間違えたんかね?隣だし、と思って、隣ですよ、と教えてあげた。

しかしこのおばあさんは、夕方うちの部屋にまたやってきた。さっきも間違えて、うちの部屋来たよね?

あれ?ここ違うなあ?と言いつつ、入ってこようとするので、

「違います。隣です。」

と追い出した。


満月満月と呼び捨てにする辺り、隣のじいさんの身内のようだ。奥さんでもなさそうで、年齢からして、隣の問題児じいさんの兄弟ぐらいか。

じいさん本人もやってくるが、その親族までもがうちの部屋にやってくる。

迷惑な話だ。


今日の格言
「問題児の兄弟も、やはり問題児」

以上。