★     3月21日 日曜日

久しぶりの朝からの雨

恵みの雨

 

何かと制限される日だけれど

なんとなく心静かに

これまでのことを省みるような

気がしてくる

雨の日。

 

 

★     3月22日 月曜日

運動と力に関する物理法則は

ニュートンの運動方程式F=ma、

つまり、力=質量×加速度で事足りるのだけれど

 

ここで、質量が不変というのが常識だった。

 

が、アインシュタインは、相対性理論でその常識を打ち破った。

質量は光速に近くなると無限に大きくなり

光速を超えることはできないのだと。

 

世の中は、それまでの常識を次々と打ち破って

進歩していく。

 

 

★     3月23日 火曜日

一定の速さで一直線を進み続けることは

この地上世界では難しく

実際は、絶えずその方向が曲がっていたり、

速さも加速したり減速したり、絶えず揺らいでいる。

 

我々の生き方も、理想通りにはいかなくて、

まっすぐのつもりが、いつの間にか曲がっていたり、

ペースも、High and Low(ハイアンドロー)、

好みも変化したりして色々。

 

向いていないと思えば、次の夢中になれるものを探す。

それでいいじゃないか。

 

 

★     3月24日 水曜日

どこまでもまっすぐ、一直線に進めば

そのまま永遠にスタート地点から離れてしまう

かと、思いきや

やがて元の位置に戻ってしまう。

地球は丸く、閉じた空間だから。

 

宇宙全体も、一点からビッグバンによって生じたものなら、

閉じた空間なのかもしれない。

 

そして、時間も、長い長いその果てに

また元に戻って始まるという

永遠回帰が約束されていたりして・・・

 

そうでないという確証もない。

 

いやいや、ただの一回限りで

時間も空間も閉じていないという考えも、ありとは想う。

 

 

★     3月25日 木曜日

生きる

 

軟体に固い殻

家ごと引っ越しか。

ゆっくり移動していく

カタツムリ

 

 

★     3月26日 金曜日

午前5時半過ぎ、

今朝の空は、雲一つない快晴。

 

東の、やや黄色味を帯びた空に、一個の星。

西の空は、まだ青みを帯びていて、

その色の移り変わり、グラデーションが美しい。

 

一か月前は真っ暗で、星だけが見えていたが、

これからの、朝の、この散歩の時間帯は

もっと明るくなる。

 

 

★     3月27日 土曜日

「春はあけぼの

やうやう白くなりゆく山際

少し明かりて・・・」

 

枕草子の言葉通り

今朝の空もよく晴れて美しい。

 

千年も前の人も

この早朝の空の一面の、色のグラデーションに

見惚れていたのかと想う。

 

と同時に

時を超える人間の

表現とその記録のありがたさを思う。