小説みたいなもの(短編)--物語・伝説--その1 | ひでごんの独り言&小説みたいなもの

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何か気ままに
書いていこうと思います。

 授業の終わりを告げるチャイムが、校庭に鳴り響いていた。
数分の静寂のあと、玄関から制服姿の学生達が我先にと出てきた。どこにでもある、学校の風景である。
 一人家路を急ぐ者。グループで、昨日のテレビの話題に花をさかす者。
勉学の事を、話し合う者。恋について、相談し合う者。などなど。
 そんな中に、一人校庭の桜の木を見上げて立っている、少年が一人いた。
 小春日和のなか、まだ5分咲きの桜をぼんやりと見つめていた。
すると一人の生徒が、彼に近づいてきた。
 「竜二。おまたせ。」
 少年・竜二の傍らに、黒髪をなびかせて少女が並んだ。
 「お疲れさま。」
 竜二が、彼女の方に視線をうつした。
そこには、ストレートの黒髪を風になびかせて彼女は悪戯っ子のような笑顔を竜二に向けていた。
 「渋い顔して。また、先生にお説教されたの?。」
 「うるさいよ。冨美子。」
 竜二が、すたすたと歩き出した。どうやら、図星だったようである。
 「あっ、ちょっと待ってよ。」
 少女・冨美子が、慌ててあとにつづいた。
 冨美子は、少し恥ずかしそうに竜二の傍らへと並んだ。
いつものと同じ、いつもの時間。20分間の、下校路。二人だけの、時間。
 冨美子は、この時間が好きであった。
二人の家は、同じ町内であった。それで、最初の頃は何となく一緒に帰るようになった。
いつしか、お互いを待つようになっていた。
 竜二は、べつだん何とも思ってないようだったが、冨美子は違った。
だから、冨美子はこの時間が好きであった。少女の、淡い恋心である。
気づいたら、竜二にひかれていた。
 しかし、自分から告白するなど出来ないでいた。はしたない女だと思われたらどうしようと、思っていた。
それに、そんな勇気も無い。
 だから、この時間が好きであった。竜二を、独り占め出来る時間。
 20分間の、密かなデート。
 しかし今日は、いつもと違う事がおこった。「なぁ、喫茶店よらない?。」と、竜二が言い出したのであった。
冨美子が、神様に感謝したのは言うまでもない。
 二人は、下校路から少し外れた場所にある店の前に着いた。
 「ねぇ。制服のままだよ。」
 心配そうに冨美子が、自分の制服の裾を少しつまんでみせた。



「物語・伝説」アップを開始です。

今回は、短いですけどお許しください。

あと、もしよかったら「物語・約束」を読んでくれるとありがたいです。

理由は、・・・・。

ないしょですにひひ

でわでわパー