日本はなぜ戦争に負けたか

昭和16年(1941年)、日米開戦前夜、平均年齢33歳のエリート官僚たちが、

「日米が開戦したらどうなるか」模擬演習を

やらされた

 

結果は「日本必敗」と東条英機に報告すると、

東条は「戦争はやってみないとわからんものだよ」とたしなめ、日米は開戦し300万人が戦死した

 

一口に300万人死んだと言っても、あるお母さんの家には、太郎の遺骨が届き、次郎の遺骨が届き、七人の兄弟が戦死したなどということは珍しく

なかった

 

その最大の原因は「科学的データの不信」である

日本中が空爆されて焼け野原になっていた時に、

陸軍の軍人たちは海岸線に兵士を集め、「本土決戦になったら勝つ」と豪語していた

 

もう一つは、正しいと思ったことを言えない

世の中の空気である

皆さんの職場は、

①科学的データを重視しているだろうか

②おかしいと思ったことを上司に言えるだろうか

 

私は、ほんの十数年前に文科省に勤めていたが、

科学的思考は皆無だった

一例を挙げれば、毎年学力調査をやって、前年より易しい問題を出して学力が上がったと言う

「そんな馬鹿なことはない」と抗議すると、

頭がおかしいと思われ、あらゆる会議から

排除される

 

まだ遅くない

若者たちを鍛えよう

先ず、戦争中の日米の国力、軍事力の比較表を

見せる

 

1944年当時、

石油は、日本が1に対し、アメリカは956倍

航空機は、日本が2万機に対し、

アメリカは10万機

 

それから中高生に聞いてみよう

1.日本はアメリカに勝てると思うか

2.あなたが当時の首相だったら戦争を続けるか

3.当時の日本人はなぜ戦争に反対しなかったのか

4.今あなたが不満なことを担任や校長や首相に

言えるか