家族は最大の防波堤だ 寺内貫太郎一家第13話

ある朝、タメ(左とん平)とミヨコ(浅田美代子)は、客への手紙の件で貫太郎(小林亜星)から怒られてしまう

 

しかし、二人は互いにかばい合い、そんな姿が正義を貫きたい貫太郎は気にくわないが、二人には愛が芽生えて行く

 

実は、貫太郎は花くま(由利徹)に「ミヨコも年頃なので、タメや周平(西城秀樹)に注意した方がいい」と言われ、心配していたのだった

 

ミヨコは身寄りがなく新潟から頼って来たのだが

寺内一家は親身になって家族同然にミヨコを気遣う

今は、家族でも学校でもだれにも大切にされず

自殺してしまう事件が少なくない

津波に防波堤がないのと同じだ

 

寺内一家の家族はミヨコも石工の職人たちも

孤独になる心配はない

拡張した大家族の中で支え合う

今から50年前のユートピア(理想郷)だ

 

今回の主人公はミヨコであり

テーマは思春期の恋である

ミヨコはタメが好きになりタメもミヨコが好きになる

 

そんな二人を家族が気遣っている

ミヨコは身寄りのないお手伝いで

タメは一介の職人である

二人とも吹けば飛ぶような身分なのに

暖かく家族として守られている

 

思春期の恋はたいていの人は片思いに終わるが

ミヨコとタメはもうすぐ恋人になる恋人未満だ

二人とも身寄りがないから周囲の支えが必要だ

 

寺内貫太郎一家はよく喧嘩するが結局は

お互いに思いやり合い助け合う

こんな愛し合う関係があれば

友達にいじめられたくらいで自殺しない

 

小中高生の自殺者数は、過去最多の514人(22年)に次ぐ513人(23年)で、「危機的な状況」(厚労省担当者)が続いている

 

・2022年の自殺者数(確定値)は前年より874人(4・2%)増えて2万1881人だったが、増加は2年ぶり

・中高校生の自殺者数は514人で、統計がある1980年以降で最多

 

1.日本の若者の4人に1人が自殺念慮を抱え、

10人に1人が自殺未遂を経験したことがある

2.自殺念慮や自殺未遂の原因の多くは「いじめ」、また「不登校」経験も強く関連

3.困難に直面した若者に必要なのは、彼らの声に

じっくり耳を傾ける姿勢

だというが、それは家庭が最大の防波堤だ

Love begins at home, and it is not how much we do… but how much love we put in that action.

―― Mother Teresa