忘れられない一冊「罪と罰」

 

もう数年前にこんな本を書きました

罪と罰は新約聖書の解説書と言われ

作者の強いキリスト教信仰が現れています

だから聖書を読まないで罪と罰はわかりません

 

私は新約聖書は14回

罪と罰は四年かけて四回読み

こんな本にしました

https://www.amazon.co.jp/dp/B0C2Y7KNT1

罪と罰

一時間でわかる罪と罰 ドストエフスキー

ありもとひでふみ解説

 

はじめに

この本の目的は長くわかりにくい

ドストエフスキー原作「罪と罰」原文の

あらすじと意味を理解することです

 

多くの読者はそんな時間も根気もないと

思いますのでこの本を利用してください

この本の構成

主要登場人物を示す

節ごとにも登場人物を示す

罪と罰は6章とエピローグがついています

節ごとのあらすじ

ハイライトは原文の要点と山場になる

ところです

 

ノートはその節のポイントと読み取りの

ヒントを書きました

あらすじは日本語訳と英訳からありもとが

要点を抜き出して書き改めました

 

主人公である貧しい元大学生ラスコーリニコフは、頭脳は明晰だが「ナポレオンのような選ばれた非凡人は、新たな世の中の成長のためなら、社会道徳を踏み外し殺人を犯す権利を

持つ」という

とんでもない独自の犯罪理論を持つ

青年である。

 

主人公は、金を借りた時質屋の老婆にさんざん意地悪をされて毒づかれたことを怨み

斧で殺害する

殺害の現場に偶然居合わせた老婆の義妹まで

殺害してしまう

 

しかし、ラスコーリニコフよりも貧しい生活を送る娼婦ソーニャの、家族のためにつくす自己犠牲の

生き方と強いキリスト教への信仰心に

心をうたれ、最後には自首する

 

登場人物

ラスコーリニコフ

孤独な主人公

学費滞納のために大学から除籍され、

粗末なアパートに下宿し金貸しの老婆を殺す

ソーニャ

家族を飢餓から救うため、売春婦となった

ラスコーリニコフに犯罪を告白させ改心させる

ドゥーニャ

ラスコーリニコフの妹

美しく芯の強い、果敢な娘

金持ちのルージンと婚約するが、

ルージンの傲慢さに憤慨し、破局する

以前家庭教師をしていた家の主人

スヴィドリガイロフに好意を持たれている

スヴィドリガイロフ

ドゥーニャを雇っていた家の主人

 

ラスコーリニコフは悪魔に魅入られて意地の悪い質屋を殺すが罪のない義妹も殺してしまう

質屋の殺人は説明がついても義妹は何も

悪いことをしていない

 

ラスコーリニコフはこの罪の償いをしなければならないことをソーニャに教えられ神に罪を

詫びて自首する

 

ラスコーリニコフはシベリアで刑罰を受け

ソーニャは彼の出獄を待つ

 

大きなテーマは「人は罪を犯しても

悔い改めれば赦される」でありキリスト教の

根本教義である

使徒の働き

「5:31 神は、イスラエルを悔い改めさせ、罪の赦しを与えるために、このイエスを導き手、また救い主として、ご自分の右に

上げられました。」

「10:43 預言者たちもみなイエスについて、この方を信じる者はだれでも、その名によって罪の赦しが受けられると、証ししています。」

 

日本人の多くは「殺人を犯した者は死刑にせよ」と信じるがクリスチャンは「殺人を犯した者も悔い改めれば赦される」と考える

 

この聖句だけを読んでも一応は分るが、体の芯までも分かるためにはこの壮大な物語を読んで欲しい

その前に拙著を読んでいただければ幸せである

「一時間でわかる罪と罰」