寺内貫太郎一家第6話を見て、赦し合いを強く感じた
貫太郎(小林亜星)は妻の里子(加藤治子)に怒って殴るが最後は誕生日祝いを買って赦す
里子も貫太郎を赦す
長男の周平(西城秀樹)はいつも貫太郎と殴り合うが最後は赦し合う
貫太郎は長女静江(梶芽衣子)の恋人上条(藤竜也)がバツイチ、子連れだと怒るがもう赦している
第7話で最大の赦し合いは、お手伝いのミヨコ(浅田美代子)が薬を間違えてみんなに下剤を飲ませてしまう
しかし誰一人怒らないで赦す
許すと書かないで赦すと書くのはキリスト教の慣習で「罪を赦す」ことである
向田邦子が聖書を読んだと言う記憶はない
しかしシナリオライターと言う立場では、キリスト教が嫌いな視聴者もいるから、たとえクリスチャンでも口外しないだろう
少なくとも向田は聖書を熟読しているはずだ
キリスト教が仏教と大きく違うのは「赦す」という思想だ
コロサイ人への手紙3章13節のことばを紹介しましょう。
「互いに忍耐し合い、だれかがほかの人に不満を抱いたとしても、互いに赦し合いなさい。 主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたもそうしなさい。
マタイによる福音書18
21そのとき、ペトロがイエスのところに来て言った。「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか。」 22イエスは言われた。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。
第7話は、貫太郎が里子に誕生祝の反物を買ってきて、里子は「もうすぐあたしたちの銀婚式よね」と言って和合して終わる
3人に一人は離婚する時代である
お互いに腹の立つことはある
しかし不倫をして子どもを作っているなどの回復不能な不和は稀で、両方に過失があるのが大部分だろう
同じ空気を吸うのも嫌になり、何年間も食事中口もきかなくなったら一刻も早く別れた方がいい
しかし致命的な不和でなければ、あなたがパートナーを赦し、あなたも自分が変わるところから仕切り直ししないと、子どもが可哀そうである
以上