「秀と母」 第三章 第59話 飲み薬対策 | ちょっとだけ“秀でた世界”

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「秀と母」 第三章 

第59話 飲み薬対策

 

 

2011年1月7日

ついつい買ってしまった薬整理ケース

 

 

 2011年1月8日

 年明け2回目の通院が終わった。主治医のI先生から体調が安定していると診断されて安心する。ただ気になるのは、診察を受ける度に飲み薬が増えていくこと。それでも薬で体調が安定するのなら、飲むのは大変だろうけど、母には頑張って飲んでもらいたい。それで命が助かるのならば。

 

 母は抗がん剤など数種類の薬をたくさん飲む。朝昼夜と飲む薬も違っていた。一番困ったのが、夜に飲む薬を母が飲んだか飲んでいないか分からなくなってしまったことがあった。普通の薬と異なり、間違えて続けて飲んでしまうと、何か体に大変な副作用が出てしまうのではないか?と心配になった。

 

 病院に電話で確認すると、続けて飲んでも問題ない薬と聞いてホッとした。飲んだか飲んでいないかの対策として、エクセルで朝昼夜に確認をするチェックシートを作り、薬を飲むごとに母に書き込んでもらうことにした。追加で体温の欄も加え、一覧表として見やすい工夫をした。

 

 通院の時にはこの一覧表を持っていけば、体温の経過も先生に報告できる。我ながら良いチェックシートが作れた。母も「分かりやすくて良いね」と喜んでくれた。

 毎月のチェックシートを先々まで作っておこうと三か月先の4月分まで作ったが、母の命がそこで終わってほしくないという思いから12月分まで作った。

――もっともっと長生きしてほしいから、来年の分も作ろうかな。

 アルバイト先で教わったエクセルが母の役に立てて良かった。

 

 飲み薬対策をさらにしようと、何か他に出来ることがないかと考えた。島田のおばちゃんが薬ケースを使っていたのを思い出して「amazon(アマゾン)」で探した。一週間分の薬を朝昼夜と寝る前の計4回分を区分け整理できる便利な薬ケースを見つけて即購入した。しかし、これは母に断りもなく僕の一存で買ってしまった。

「心配してくれるのはありがたいけど、秀郎ひでおはすぐ何でもそろえようと買ってしまうから、お金がもったいないよ。これは必要ないから返品して」

 母に注意されてしまった。良かれと思い購入したのだが、確かに母に断りもなく買ったのはフライングだったと反省。すぐ返品して返金してもらった。

 

 母を思うがゆえ、気が急いてしまいすぎるところは気をつけないと。母が注意してくれてありがたい。それでも母のために何かしてあげたい思いはいつも強く持っている。これからも母のために。