その日は雨が降っていた。
出会ったのは友人の結婚式。
出会ったその時から、彼女にはオーラがあった。
「名刺、名刺、名刺ちょうだいよ」
「あっ、今日に限って持ってきてないよ」
「こんど連絡して、というか、みんなで会おう」
「そうしようよ。ぜったいだよ」
「あ~なんか仲良いじゃん~、そこの二人い~」
その時から気になってた二人。
なんどか、仲間同士で飲みに行った。
でも二人で飲む機会がなかなかなく時間は無駄に過ぎていった感じがする。
「久しぶりい~、げんき?」
彼女の笑顔は変わっていなかった。
見た瞬間に、いつもとは違う気持ちが動いた。
会うのは3年ぶり、二人で会うのははじめて。
カウンターの角に2人ですわり、シャンパンと生ハムを食べながら
「あの時は、おもしろかったね~」
「かわらないね~」
「もう一杯飲んじゃおうかな。次は何を飲む?」
ふとっ、彼女の顔が近づいてきた時に、お互いキスをしてた。
別にしようと狙っていたわけではなく、自然とキスしてした。
「口うつしで、飲む?やばい、店員がバカな女だと思ってる目で見てるよ(笑)」
「やばい、やばい」
とっても楽しく時間がすぎていく。
二人で手を握りながら、シャンパンをボトルで空けて、赤ワインも。
二人ともよく飲んだ。
2件目は落ち着いたバーに行った。
ハイボールを二人で飲んで、たくさん話をした。時間が足りなかった。
まわりを見るとお客さんがいない、やばいっ電車ないかも。
明日、彼女は仕事。二人とも酔いすぎて記憶がないがタクシーで帰ったようだった。
ばかな彼は、帰って居間で寝てしまった。
翌日、彼女はきちんと仕事に行ったそう。すごい人。
それを知って、昨日のことを思い出した。
ふだん、女の子と飲みに行くのは楽しい。そう楽しいでおわる。
自分もそれ以上をもとめていない。
人と人には距離感がある。近かったり、遠かったり。
お互い恋人がいるわけだし。
今は、仕事を優先にして、恋愛に力を入れている時期ではない。
でも、心が動きまわる。
ふつうなら、焦ったりしない。ゆっくりゆっくり仲良くなるのが楽しい。
でも、今回は、心が動き回る。
自分の仕事に集中しないといけない時期だから、早く終わらせようと。
心のボールを強くわざと投げて彼女に判断を任せ早く結果を知り
終わらせようと思ってしまった。
そういつもなら、こんな馬鹿なことはしない。
でも自分の仕事に集中しないといけない時期だから、早く終わらせようと。
でももし彼女が心のボールを返してきたら、その時は応えよう。
振りかぶって、ボール投げました。エイっ!
彼女は多分、はじめから答えも持っていたと思う。
「お互い恋人あり、いやだなそういうのは」
「だよね。ここは我慢してよい友達でいよう。気軽に飲みに行こう」
なにを言ってんだ、自分。。。。。
ここで何て答えるかだよ。
焦るなよ。
でも
そう、
でも自分の仕事に集中しないといけない時期だから、早く終わらせようと。
でももし彼女が心のボールを返してきたら、その時は応えようと
馬鹿でどうしようもない。ボールを返すか!ボケっ、おまえは馬鹿するぎる。