バッドボーイと呼ばれるだけあって試合でも私生活でも反則や暴行容疑でなにかとトラブルが絶えないバダ・ハリ、しかし彼にしかない強さがある。 同じアフリカ出身のスティーブルマンズやファーリッド・ヴィヨム、一昔前で言うとデニー・ビルなど今ではビッグネームの彼らも自分の国では試合はおろか実際に食べて行くにもままならず、オランダやフランスなどの国籍を持ち、新たな新天地で名前を轟かせて行った。
ハリもまたその一人でオランダ国籍を取得しいろいろなジムを渡り歩き着々と実力をつけて行った。
本格的にキックを始める前は風俗系の店を経営したり路上でのトラブル(いわゆる喧嘩等)でモロッコからの移民のハリは何かとオランダの警察に目を付けられていた、そんな中、彼がオランダで有名になるのはそう時間はかからなかった、
デビュー当時からその才能は評価され、日本でもお馴染みのシカティックやホーストも太鼓判を押していた、
昔は解りやすい倒すか倒されるかのスタイルで、勝ち負けがハッキリした内容だった、攻撃意識が高くKO勝ちを量産する反面、ハリ自身は打たれ弱く、もろ刃の剣と言える、しばらくして現在のマイクスジムに移り、リーチを生かした攻撃でアウトボックス、カウンターなど自分からでも待っていても勝てるスタイルを確立した、特にハリのハンドスピードは驚異的であのパンチを交わすのは至難の技だろう、ハードヒッターでありカウンターパンチャー、攻めても攻められてもどちらでも確実に倒せる。
また当て勘にも優れ、一番威力あると言われる腕が伸びきったと同時に入れれる打撃はハリにしかできないだろう、カウンターも上手くリーチも長い、しかしハリを倒すには懐に入るしかない、前に出過ぎてもカウンターの餌食、下がっても爆発的な連打、いくらダウンを取ってもあのパンチを攻略しないとすぐに逆転KOされるのが関の山。 ヘビー級でハリほどショートレンジからロングレンジまでバランス良く闘える選手は私が見る限りいない、ただ残念なのは皆さんも知っている「ムラッ気」 これをコントロール出来るようになるのとペトロシアンみたいな冷静さを身につけば更に「最強」に近づけるであろう、オランダではK-1で優勝したボンヤスキーを抑え、最優秀スポーツ大賞だったか詳しい名前は忘れたけど表彰されてましたね、母国モロッコでは爆発的人気を誇り、オランダでも人気者になったが一部ではやはり移民扱いの差別をうけている、そういう様々な事もメンタル面に影響しているのかも知れません、体にも恵まれ年齢も20代半ばと絶頂期で最近トニー・グレゴリー相手に復帰戦をしたがボクシングのマイク・タイソンのように不祥事で一番記録を残せる時期に警察にお世話にならないようにただただ祈るだけである。