糖尿病エンパワーメントとは、糖尿病が患者自身の問題であると自覚し、決定し、責任も負うもの。
医療者の役割はあくまで支援であり、医師が患者の代わりに問題を解決する従来のやり方はよくない。まして食事、運動、薬のアドヒアランスが上手くできなくても非難するべきではない。
▷わたし、大福が大好きなんです。
と言う患者に、
▷大福は、もうこの世に存在しないと思って下さい。(私の言うとおりにしなさい)
と答えるのでなく、
▷大福美味しいですよね。
と共感し、
▷大福を食べる代わりに、他の食事を減らしたり、運動を上げてみましょう。
と調整するのがこれからの医師の役割であると。
ただ、この考え方は個人主義と自己責任の国アメリカ発のものなので、日本人に本当に適したやり方なのかどうかは正直分からないところだ。それも含めての調整が必要だろう。