●ポイント
・最初は、人はヒトだった
・あるとき、他人の感情を想像する人があらわれた
・彼の行動に感化され、その考え方が広がった
・それこそが、宗教のはじまりである
どのようにして宗教が生まれたのか、というのを、完全ゼロベースで考えてみた。多分、大昔に誕生したときの経緯は、こんな感じだったにちがいないと妄想する。
まず想像して欲しいのは、「人」がまだいない、何の制約もない世界である。ここではまだ「人」は「ヒト」であり、進化論を信じるならば、人間はかつて動物の一員だったと思われる。そうした彼らは、食料を奪い、子を産み、好きなだけ寝ていたのだろう。
そうした動物的な世界に、ある日、相手の気持ちを理解する「人」が現れた。彼は、その大脳の進化とともに、想像力を手に入れた。彼は、その想像力で、人の悲しみや痛みを感じることができたのだ。
そして、その悲しみや痛みというものは、嫌なことであったため、それを人に行うことは、いけないことだということを、彼は知った。彼は、周囲の人に、そうした行動をしてはいけないと訴えた。「人は、人に嫌な思いをさせてはいけない!」(言葉なのか、ボディランゲージかはわからないけれど)
最初は、彼の言葉を聞いた周囲の人間は、「そんなこといっても、自分の身を守らなければ、そして戦わなければ、自分に危害が加わるだろう!」と反発し、誰も彼の話を聞かなかっただろう。
しかし、人々は、その彼の行動が、自分に危害を加えるものではないと感じ、いや、むしろ自分の命のことを考えてくれていることを感じ、彼のことを、初めての仲間だと思い、彼を信じ始めたにちがいない。
「彼は、俺のこの苦しい気持ちを理解してくれる。彼は正しい人に、ちがいない。」 そうして彼の周りには、良心の芽生え始めた人間が、集まってきた。
しかし始めは、その集まってきた人間の良心は小さいので、その良心は彼に向けられただけのものだっただろう。なので、集まった人間同士で、また喧嘩を始めたにちがいない。だが彼は、また彼らに訴えた。「喧嘩はいけない。相手を傷つけることは、あってはいけない。」
そうして人は、人を大切にするようになり、そうした輪と教えが広がっていった。まさにそうした団体の教えこそ、「宗教」と呼ばれたのではなかろうか。
宗教には詳しくないのでよくわからないが、こうした発想は、キリスト釈迦に通ずるものがあるのだろうと思う。歴史が深い学は、奥が深そうだ。
