「見える」お金と感謝の関係 | 考え中の人

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小林秀行の「ひでぶくろ」
ある一組の夫婦がいた。

その夫婦には、生活費に関する、
ある家庭内ルールがあった。

それは、給料日に給与が振り込まれたとき、
必ず夫は現金を銀行からわざわざ引き出して、
そして妻へ現金を手渡しするという。

そして「今月分だよ」「ありがとう」と言葉を掛け合って、
それを子供達に見せているという。

こうすることで、
夫は家族のために働いて稼いでいると実感すると共に、
妻も感謝を感じてありがとうを伝えるタイミングを作ることができ、
さらには子供にも家族としての機能の教育を
受けることができるという。


先日そんな話を聞いたのだが、
これは個人的にはかなり衝撃的な話であった。


最近の自分の生活スタイルでは、
クレジットカードや携帯電子マネーを使ってばかりで、
実物のお金を見る機会が滅法減っていた。

その方が便利だし、使用記録もデータに残るし、
なにより盗難・紛失リスクも小さい。

物体としてのお金は、
デメリットはあってもメリットはないと思い込んでいた。



しかし、実物としてのお金は、
感謝の気持ちを物体化できるという、
電子マネーにはできない大切な役割があることに
ハッとした。

思えばチップもそうだ。

さらに言うなら、
そもそもこの世の中の交換契約が、
「感謝の上で成り立っている」
という視点で見ることができたなら、
現物のお金の存在価値は無視することができない。



将来、現物マネーが完全に無くなると考えていたが、
そうとも言えないなと思い直す。

もしくは、電子マネーへの移行圧力がどうしても強いなら、
お金で感謝を表す習慣が無くなることはなさそうなので、
電子マネーで感謝の気持ちを伝えられるような
サービスのビジネスが生まれるかもしれない。