ツタヤにたこ焼き器が置いてある理由 | 考え中の人

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小林秀行の「ひでぶくろ」

休みの日は、DVDを借りによく近所のツタヤに行く。

DVDをレンタルをしようとレジに並ぶと、
カウンターの横にはDVDレコーダーと、

何故かたこ焼き器
が販売してあった。

DVDレンタルショップなので、
DVDレコーダーが陳列しているのはすんなり理解できる。

しかし何故たこ焼き器が積んであるのだろう。

ちょっと気になったので、考えてみた。



この謎を解くには、
まず家庭用たこ焼き器の販売ルーツから、
考える必要がある。

かつて家庭用のたこ焼き器を初めて製造した際、
それを調理器具の問屋で扱ってもらった。

が、全く売れなかったという。

その理由は、

「業務用のたこ焼き器があるので、
家庭用のような小さなものは売れない」

とのことだった。



そこで製造会社は、
たこ焼き器のターゲット市場を変更した。

たこ焼き器を
「調理器具」から、

家族や友達と楽しむ
コミュニケーションツール
へと、

商品の存在意味を方向転換させた。

それから流通も調理器具問屋から、
一般スーパーに置かせてもらうことにした。

こうしたことで、全然売れなかったたこ焼き器は、
大ブレイクするにいたった。

このように、たこ焼き器は、
「コミュニケーションツール」として、
世に印象付けられたのだ。



さらにたこ焼き器の調理時間も、
謎を解くポイントとなる。

実際にたこ焼き器を使って調理した人はご存知だろうが、
お腹いっぱい食べ終わるまでに、
1時間以上はかかる。

たこ焼きは一度に18個くらいしか焼けず、
電気器具では一回焼くのに15分くらいかかる。

そして2人で食べたとしても、
一回焼いて9個しか食べられない。

最低でもお腹が膨れるには、
4回は焼きたいところだ。

これだけで1時間はかかり、
人数が多ければさらに時間がかかる計算となる。



たこ焼きは、
食べるのは早いが、待ち時間が長い

そしてその待ち時間は調理のため、
たこ焼き器から離れることができず、
他にできることといえば、
テレビや本を見るくらいしかできない。



ここにちょうどDVDを見る絶好の時間が生まれる。

みんなで楽しくたこ焼きを焼きながら、
映画やドラマ、アニメや漫才を楽しむことができるのだ。

このように、たこ焼き器が売れることで、
DVDのレンタルも促進される、
というツタヤの狙いがある。



調理器具ではなく、
コミュニケーションツールの一つとしてのたこ焼き器の存在。

そう考えればDVDプレーヤーと同じ、
コミュニケーションツールというセグメントに分類にすることができ、
ツタヤにあっても納得ができる。

よく考えられたマーケティングである。